経営者の仕事

【デイサービス役職員の引き継ぎ】引き継ぎを成功させるポイント

投稿日:2017年9月14日 更新日:

組織が大きくなっていくに当たって、経営者やが最も力を費やすべき業務は効率的な人事配置を行い、力を発揮してもらえる環境を作ることです。

インターネットを使った事業や芸能関係などは経営者一人で事業をどんどん大きくすることができるかもしれませんな、介護事業特にデイサービスでは店舗を増やして行ったり規模を大きくするなかで一人で全てを行うことは不可能です。
経営者がどんなに優秀でも店を仕切る管理者や生活相談員が仕事が出来ないのであれば店舗は回って行きません。

私のこれまでのスタイルは新店舗を開業する際、私が管理者になってある程度利益が出る状態にまで引き上げた段階で別のものに管理者を任せて、また新たな店舗開発に入る。といった具合でした。
新たな管理者は元々その店舗で生活相談員やフロアリーダーを行っていたものがなりますが、この引き継ぎが簡単なものではありません。
本人が能力を発揮できる環境を作り出し、やる気にして能力をフルに発揮してもらわなければなりません。

今回はそんな引き継ぎの際に注意すべきことについて語っていきたいと思います。

新役職員の能力を発揮できる環境を作る

職員が新たな役職につく際に能力を発揮できないパターンはたいてい下記の3つに集約されます。これらの障害を取り除きその職員が働きやすい環境を作ってあげることが上司であるあなたの役目です。

  • やりたいことがやれない(権限がない)
  • やり方が分からない(経験が足りない)
  • 他の職員が協力的でない

責任と権限を与える

大概の職員は新たな仕事を与えられると手間や責任が増えることに嫌悪感を示します。
そしてそれが報酬に見合って居いないとやる気をなくしてしまいます。
報酬を上げられればそれでいいのですが、それも中々難しいことです。
そういった場合は、新たな仕事に関する権限を与えたり、やりがいをもたせることが大切です。

私のデイサービスでは管理者になったら1万円以下の備品であれば私の決済無くして購入することができたり、月1回の会議の後の食事会も全て経費で行うことを許しています。まだまだ、いろいろな権限を付与していますが責任が重くなる分それなりの権限を与えることは職員のやる気を出すために有効な手段です。

また、仕事にやりがいを持たせる方法ですが、これは簡単ではありません。人それぞれやりがいのポイントは大きく異なるからです。
基本的に新しい仕事を覚えどんどんポジションを上げていき、ゆくゆくは私のように自分のデイサービスを持ちたいと憧れの想いを持たせることを意識させることがやりがいに繋がるのではないかと思っています。
人は期待されると頑張ってしまうものです。期待をされていることを実感できるように態度で示したり待遇面を改善することが必要です。

私のデイサービス「日帰り温泉型デイサービスはつね」でも、ある店舗でパートから正社員に昇給させる事になった際に、私と二人で飲みに連れていき、夜中まで大いに期待していこととなんでも提案してくれればちゃんと検討して取り入れことを伝えました。
そしたら翌日には車を大きいものに変えたいと大胆な提案をしてきたことがありました。

私は心意気に負けてすぐさま大きな車に取り替えたところ、どんどん稼働率を増やして売上を増加させたことがありました。

必ず手本を見せる

新しい仕事を教える場合、必ず自ら手本を見せて仕事を覚えさせなければなりません。
特に介護業界はOJT(現任訓練)を採用している事業者がおおいため多くの介護職員はともに仕事をしてあげることで安心感を覚えます。

いくら完璧なマニュアルを作成していてもこの作業を抜かしてしまうと不満につながってしまいます。
管理者業務は多岐にわたるので2ヶ月くらいかけてみっちりと指導していきましょう。

他の職員との間を取り持つ

誰かに新たな権限や職責を与えた場合、体制の変化を嫌う他の職員から文句が出てくることが少なくありません。
そんな職員間のわだかまりをほっておくと組織の崩壊につながりかねません。
経営者の仕事はすべての職員に新たな体制になることや新たな権限を付与したことをきっちりと伝え、スムーズに仕事ができるような環境を作ることです。
それも事後報告ではだめで新たな体制が始まる前に正式な場を作って説明しましょう。

また、後から必ず不平や不満を言う職員は出てきます。
職員間の不平不満の直接対話はあまりいい結果を生みません。
感情的になってしまったり、不平不満を聞き入れすぎることで業務の足かせになってしまう可能性があります。
不平不満は本人同士で直接言わせるのではなく、経営者であるあなたがクッションになる必要があります。
その上でどのように落とし所を見出していことが平等なのかを見極めて裁きをくださなければなりません。

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