30代社長の全て

【30代社長の仕事術】起業当初は無理をしろ!!

投稿日:2017年12月5日 更新日:

元々テニスや自転車を趣味にしていましたので、体力には自身があったのですが、こと仕事に関する耐性はそれほど強い方ではありませんでした。
はっきり言ってそれほど仕事に追われるのは好きではなく、忙しい日々が続くとストレスを溜め込んでしまい体調をくずしてしまうような会社員でした。
就職活動では残業が少なかったり労働組合が強いと言われていたNTT系の企業ばかり狙っていました。

しかし、自分で起業したからにはそうも言ってはいられないでしょう。
ここをご覧になられている経営者の皆さんもそうでしょうが、私も創業当初は死に物狂いで仕事に励みました。やればなんとかなるものです。

私が最もハードに働いていたのは、東京都墨田区のデイサービス『あれぐりあ東向島』の(雇われ)管理者をやりながら、土日に私がオープンさせた『日帰り温泉型デイサービスはつね江戸川』で介護職員として働いていた時期です。

江戸川店の開業に関してはこちらを御覧ください。

平日は管理者兼介護職員として勤務し、営業時間中は送迎業務を中心に働いておりその後の時間で管理者としての書類作成などを行っていました。
シフト作成から会計処理まで私が行っていましたし、月末の実績報告や10日の請求業務の時期は事業所に泊まって仕事をしていました。

土日は『はつね江戸川』で送迎や入浴介助などの現場の業務をこなしていました。はつね江戸川は信頼のできる管理者に任せていましたので、土日は営業時間終了後に帰ることが出来ていました。
しかし、運営上で何か不具合があると私が出ていかなくてはならないので、とても忙しかったです。

江戸川店は私の会社でオープンさせた最初のデイサービスでしたので、出来る限り支出を増やしたくないと言う思いでまさに休み無しで働いていたことになります。

こんな生活を約1年半ほどこの生活を行いましたが、ダウンすることもなくなんとか切り抜けることができたのです。

前置きが長くなりましたが、今回はやらねばならないときに無理をする方法を記事にしてみたいと思います。

無理の仕方

期限(目標)を決める

無理をするにもゴールがあるのとないのとでは大違いです。
先も見えずに体や心を酷使するのは危険だと思います。ゴールを設定し近づいていることを実感できるから頑張れるのです。

私が無休で働いていた時は『はつね江戸川』が黒字になったら日曜日は休みにすると決めていました。それも私に給料を払っていたとしたら(時給1,250円)と言う細かい設定をつけて、毎月の収支を出していきました。

黒字にしたいとの思いも強かったですし、とにかく休みも欲しかったので営業にも力を入れました。夜中までパンフレットを作ったのを思い出します。

キャッシュベースで黒字が確定したのが開業から10ヶ月目だったのですが、代わりの職員がなかなか見つからず開業して12ヶ月で日曜日を休みにすることが出来ました。

睡眠は取る

私が無理をしていた時期でも必ず必要な睡眠を取っていました。私の場合7時間は寝なくては力を発揮できないことがわかっていたので、24時半には必ず寝るようにしていました。

どうしても睡眠が足りない時は昼休みや送迎の合間を縫って15分でも寝るだけでもその後のパフォーマンスが改善されるはずです。
ポシェットの中にアイマスクを常に忍ばせていました。

ストレス発散

私はテニスと自転車を趣味にしていますが、社会人になってからも良いストレス解消法として続けていました。
しかし、『はつね江戸川』がオープンした時からは時間的に難しいだろうとテニスをやめていたのですが、ストレスから蕁麻疹がでたり、体重が増えてしまいました。

まずいなと思っていたところ、テニスオフというサイト紹介してもらい平日の夜にテニスができる仲間を見つけることができました。

毎週木曜日の夜に必ずテニスができる環境が作れたのは精神衛生上とても良い影響をもたらしました。

無理をしてわかったこと

私が無理をして無休で働いていた事でわかったことが2つあります。

  1. 自分の時間の価値を理解した
  2. 自分の限界に自信をもてた

『はつね江戸川』が黒字化した時点で私の代わりにパート職員を雇って業務を引き継いだのですが、その職員はとても優秀な方で私と同等の働きをしてくれました。
その職員には時給1,000円+αを支払ったのですが、私が倒れるほど頑張って働いた労働は結局、2日×8,000円×4週間の64,000円程度/月の価値しかなかったのです。

これが安いとは言いませんが、社長として私の時間は64,000円分の人件費を削減することではなくご利用者様を増やすための営業や新たなサービスの構築するために使うべきだと気が付きました。
そうすれば64,000円などすぐに手に入れることができるからです。

また、この辛い1年半を経験することで自分に自信を持つことが出来ました。
体力や精神的な成長も感じることができましたし、いかに効率的に仕事をするかを考え続けた結果、生産性の高い業務をたくさん生み出すことが出来ました。

この経験は昨今の介護職員の人手不足の中で大いに役立っています。

無理をしている姿は意外と見られている

無理をしていてよかったことの1つに、周りの人々の見る目が変わったことがあげられます。
これは予想していなかった反応なのでしたが、その後のしごとをする上でとてもいい影響がありました。

従業員にはかなり響いたようで、介護で儲けようとしている経営者と言うような目で見ていた従業員もいたようですが、その誤解を解くことができたようです。
普段はとても厳しい女性職員からも「介護技術はまだまだだけど、介護への思いは伝わったし見直した」と褒められるようになりました。

また、ご利用者様やケアマネジャーもよく見ているもので、励ましの声をよく頂くことがとても多かったです。
特にご利用者様は自分たちも休みなく仕事していた世代の方々ですので、仕事に一生懸命な姿にとても共感してくださったのです。

既に起業されている経営者の皆様や管理者を任されている方は経験されているかもしれませんが、これから企業を考えられている方なんかはいつしか無理をしなければならないときが来るかもしれません。
無理は長続きしませんが、やるべきときにこなすことができれば自らを成長させ人を引きつける力をもたらすことでしょう。

 

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