皆様のデイサービスの強みは何でしょうか?また弱みはなんですか?
簡単に答えられますか?
SWOT分析とは事業の現状分析の手法の一つで今後の事業展開につなげるために行います。
事業全体に適応もできますし、ある一店舗のみの分析に利用することもできます。経営/マーケティングの分析として、基本的な手法だと言われています。
SWOT分析は、もちろんデイサービスにも適用できますので、下記で私とともにあなたのデイサービスを分析してみましょう。
SWOT分析の項目
分析の方法ですが、まず2×2マスの表を作成して下記の4つ項目に分けます。
そして各マスに1つの項目で思いつくことを全て上げていき、箇条書します。
S (Strengt)・・・強み
W (weakness)・・・弱み
O (Oppotunity)・・・機会
T (Threat)・・・脅威
上の2つは内部環境に関する分析で、自社でコントロールできる要素です。
強み:自社が同業他社に勝っている部分
弱み:自社が同業他社に負けている部分
また下の2つは外部環境に関する分析で、自社だけではどうしようもない要素を書き抜きます。景気動向や社会動向、法律問題などが挙げられます。
機会:自社が置かれる外部環境のうち有利なもの
脅威:自社が置かれる外部環境のうち不利なもの
SWOT分析のやり方
SWOT項目を上げていく
SWOT分析はまず外部環境の機会と脅威を上げていくことから始めます。
項目はブレインストーミング形式で思いついたもの全て書き出します。
まずは市場や自社を取り巻く環境に変化はあるか?
介護業界の場合、人口推移・政治・経済・技術あたりから考えます。
人口推移と政治(法改正)が最も大きな影響を与えるかと思います。
次に内部分析を行います。
内部分析は自社と競業他社の比較を行いながら抽出していきます。
強みと弱み、表裏一体の項目である場合はどちらにも書いてしまって構いません。
全ての項目が埋まったら、内容について本当に項目に合っているか精査します。
ちなみに下記が私の事業所の分析結果です
クロス分析
SWOT分析はこれで完成ではありません。
これまで出してきた項目から実際どのような経営戦略を取っていけばいいのかを絞り出していきます。
ここからクロス分析を行っていきます。
クロス分析とは下記の優先順位で項目を掛け合わせて下記のように具体的な経営戦略を導いていきます。
強みと機会:強みを活かして機会をつかむには
強みと脅威:強みを活かして脅威を乗り切るには
弱みと機会:弱みを補強して機会をつかむには
弱みと脅威:弱みを補強して脅威から抜け出すには
はつねの今後の経営戦略
強みと機会→新しい機械式浴槽を導入する
強みと脅威→介護度の高い利用者を狙っていく
弱みと機会→訪問看護と連携して信頼を勝ち取る
弱みと脅威→多角化として訪問看護事業に乗り出す
というところから、『高介護度の方を受け入れられるよう、訪問看護と連携(又は開業)し、最新の機会式浴槽も導入する』という、経営戦略が導かれました。
・・・なんてお金のかかりそうな戦略が出来上がってしまったのだろうか。というところですが、皆様も是非SWOT分析を利用して経営戦略を立てられてみたら如何でしょうか。