コンサルタントを雇えば売上や利益が上がるなら高いお金を払ってでも喜んで依頼するでしょう。
はたしてデイサービスの経営においてコンサルタントを雇う価値はあるのでしょうか。
私の個人的な考えとして言いますが、まずデイサービスの現場のことを良く知っているコンサルタント(と自称する方)にほとんど会ったことがなく、デイサービスの特殊性が出る現場の運営や営業についてはたいして役に立たないでしょう。
何故か医療分野や介護の分野に関しては外部の専門家が育ちにくい環境にあるようです。
特に小さい規模のデイサービスに関しては専門でやっているところは皆無でしょう。
コンサルタントに業務を依頼してしても、高い費用を払って無駄な業務管理システムを導入させられたとか、ほとんど売上が上がらなかったなどという話も聞いたことがあります。
介護業界を得意にした税理士や司法書士が経理業務以外にコンサルタントに乗り出しているパターンも多いですが、現場経験のない彼らが、経営改善に直結するような効果的な提案をできるとは思いません。
ただ、助成金に関して詳しいコンサルタントなど多少は役に立つのではないかと思われますので、下記に記述していきます。
助成金コンサルタント
現在デイサービスが取得できる助成金は想像以上にたくさんあります。
しかも毎年毎年新しいものが出てきますし、細かいルール変更が行われています。そういった情報を持っている税理士や行政書士などが助成金コンサルタントとして活動していますので依頼するのもいいかもしれません。
高いお金を払っても助成金を獲得できればあまりが出るでしょう。
助成金の記事で詳しく紹介していますが、キャリアアップ助成金などは金額も大きいですので必ず獲得しておきたいです。
しかし、助成金の決定額の半分を報酬として持っていってしまうような税理士がいるとの話を聞いたこともありますし、少し勉強すれば自分で申請に行くこともできると思いますのでご自身で申請してもいいかもしれません。
担当部署に行けば担当者が丁寧に教えてくれることが多いですし、ご自身でハローワークなどに足を運んで申請してみるのもおすすめです。
マーケティングコンサルタント
実はコンサルタントを雇うべき分野が一つあります。
それはマーケティングに関してです。
マーケティングとは簡単に言うと、「ものやサービスをより売るための工夫」ということになります。
マーケティングに関してはコンサルタントの得意分野で、長年現場で働いていてから開業した経営者などが不得意にしている分野でもあります。
商圏の分析から周りのデイサービスの数や特徴の調査、利用者を目を引くチラシやパンフレットの作り方、ポスティングのやり方などは介護専門のコンサルティングでなくても参考になるアドバイスを貰えることでしょう。
マーケティングコンサルタントを安く雇う方法
コンサルタントをうたっている事業者は顧問料などを高く設定していることが多いですが、同様のサービスを格安で受けることができる方法があります。
どういう方法かというと、ポスティングを業者に頼む際にチラシ作成のアドバイス受けてしまえばいいのです。
ポスティング業者はチラシ作成のノウハウを持っている事が多いです。
しかもそのようなメイン事業以外の業務に関しては、それほど高い報酬を設定していないことが多いです。
安い金額で思いもよらない良いチラシができるかもしれません。
同様にコンサルテーションをメインの事業に据えていない事業者に、周辺事業と絡めてアドバイスをもらうことができれば、コンサルタントを雇った時以上の結果を、低コストで得ることができるかもしれません。
否定的なことばかり書いてきましたが、ネット事業や飲食店などコンサルタントを雇って爆発的に利益を増やした例はいくらでもあります。
今までは優秀なコンサルタントが少なかっただけで、介護事業でもそういった事例が出てきてもいい頃かもしれません。
コンサルタントは個人の力量に差がありますし、大抵の場合は安い金額設定ではないです。
もしお願いする際はその人の知識や力量を著書やブログなどで確認してからお願いするようにしましょう。