担当者会議はご利用者様のお宅にケアマネジャーを中心として、ご利用者様を取り巻く居宅介護サービス事業者の担当者が集まり、今後の介護プランについて意見を出し合い統一された方向性を確認する場です。
担当者会議の開催理由
担当者会議には大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
①新規サービス利用時
デイサービスに新しくご利用が決まると担当者会議が開催されます。
ご利用者様が見学もせずにご利用を決めた場合、初めてお会いする機会になりますし、ご自宅に上がり込んでご家族と面と向かってお話できる数少ない機会ですので有効に活用しましょう。
お住まいになっているお家の間取りや環境、トイレやベッドの位置、生活の動線などを確認しましょう。
ご家族とのやり取りから関係性や力関係についても注意して観察しましょう。
また、ご利用なさっている介護サービスの担当者に助言を求めることもできます。
日々の介護の中で気がついたことについてデイサービス内で活かすことができないか積極的に聞いてみましょう。
他の施設でリハビリを行っている場合はリハビリの内容について細かくチェックしておくようにしています。
医師や看護師がいらっしゃる場合は機能訓練計画について指示をもらうこともできます。
ご利用者様のバイタルに何か不安な点がある場合は血圧計や体温計、オキシメーターなども持参してその場で図らせてもらいましょう。
②介護保険の更新(長期プランの見直し)時
介護保険の更新は1年か2年毎(半年の場合も)にあります。
その期間を半年程度に区切って長期の介護プランが作成されます。
これらの切り替えの時期にも担当者会議が行われます。
前回作られたプランや目標に対しての進捗状況や新たな取り組みについて話し合われます。
ケアマネによってはあまり目標やプランについて変更をしたがらない方もいます。
デイサービス側から積極的にプランの見直しを提案を行うことができればケアマネの印象も良くなるかもしれません。
③病気の発症等によるADLの大きな変更時
脳梗塞などの病気や転倒などによって長い間入院となってしまって、やっと退院の報告が来たかと思うと大きくADLが変わってしまっていることは非常に多いです。
退院前にケアマネが訪問して介護度の区分変更を行い、退院前に新しい介護度が出てから担当者会議という流れが一般的です。
担当者会議では以前と比べどういった動きができなくなっているのか、ご利用者様の精神状態は変わっていないか、認知症は進んでいなのか、などなどケアマネやご家族に確認をとりましょう。入院中はベッドから自由に動くことができず、人と話す機会も与えられないことが多く、ADLや認知状態が極度に悪化することが多いからです。
担当者会議の意見照会
更新による担当者会議の場合、出席できない時は紹介で済ますことがあります。
照会は担当者会議を開く理由に関しての意見書を求められるということです。
新しいサービスの利用や福祉機器の導入などであれば担当者会議に出席しなくても構わないということもあります。
しかし、ご利用者様のご家族とじっくりお話できる数少ない機会ですので出来る限り参加しましょう。
いずれにしろ担当者会議はご利用者様の状態を知るための大切な機会です。
デイサービスで有用な情報は全て入手できるように、聞き取り事項をまとめてた担当者会議用のシートを作成しておくと良いでしょう。
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