高齢者が要介護状態になってもの今まで住み続けた自宅や地域で生活を続けることができるようにするため、2005年の介護保険制度改正によって地域密着型の介護サービスが誕生しました。
地域密着型サービスの特徴は『地域密着』と『小規模』です。通常の介護保険のサービスは都道府県が事業者の指定指導等を行いますが、地域密着型サービスは市町村や特別区が管轄します。
より身近な自治体が主体となるため身近な地域の特性に合わせて事業者の数を調整したり指導を行っていくことができます。
その為利用できるのはサービス事業所が指定を受けた市区町村にお住まいの高齢者のみになります。
平成28年4月に「地域密着型通所介護」が加わり、下記の12種類のサービスとなりました。
市区町村に指定権限があり数の調整を行っているため、自治体の財政状況や人材不足によってサービス事業所数に偏りが出てしまっていたり、地域によっては受けられないサービスが有ることが問題になっています。
地域密着型サービス一覧
1 | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 1日複数回の訪問が可能で、ヘルパーと看護師が連携を取って提供されるサービスです。中重度者の在宅生活を可能にするために創設されました。24時間365日緊急コールに対応。 |
2 | 夜間対応型訪問介護 | ヘルパーによる夜間の巡回や緊急時に対応できるように24時間の体制が取られています。 |
3 | 地域密着型通所介護 | 定員が18名以下の小規模なデイサービスです。 |
4 | 認知症対応型通所介護 | 認知症の診断がある人のみ利用できます。定員が最大12名なので、少人数で個別介護が可能です。 |
5 | 小規模多機能型居宅介護 | 事業所への「通い」、自宅への「訪問」、事業所への「宿泊」を柔軟に組み合わせることが可能なサービスです。 |
6 | 認知症対応型共同生活介護(グループホーム) | 認知症の方が1ユニット9名までの少人数で共同生活をしながら、地域の住民と交流等により、認知症の症状緩和を図っていくことができます。 |
7 | 地域密着型特定施設入居者生活介護 | 定員29人以下の小規模で運営される介護付有料老人ホーム等(介護専用型特定施設)です。 |
8 | 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 | 定員29人以下の小規模で運営される特別養護老人ホームです。 |
9 | 複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護) | 小規模多機能型居宅介護のサービスに訪問看護の機能が組み合わさったサービスで、より医療依存度の高い方への対応が可能です。 |
10 | 介護予防認知症対応型通所介護 | 要支援1~2の方が利用できます。特徴は上記と同じです。 |
11 | 介護予防小規模多機能型居宅介護 | 要支援1~2の方が利用できます。特徴は上記と同じです。 |
12 | 介護予防認知症対応型共同生活介護 | 要支援2の方のみが利用できます。特徴は上記と同じです。 |
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