介護業界にも沢山のフランチャイズ事業者が参入してきました。
特にデイサービスはとても増えており、何百もの加盟店を抱える本部も出てきました。
今回はそんなフランチャイズについて綴っていきます。
目次
フランチャイズとは
そもそもフランチャイズとは本部(フランチャイザー)を中心とした加盟店(フランチャイジー)の集まりのことです。
本部は加盟店に対してお店の看板や商品やサービスの使用権を与え、加盟店はそれを使って収益を得る代わりに本部に対して対価を支払うという仕組みです。
日本ではマクドナルドやケンタッキーなどの飲食店のフランチャイズが最初に広まりました。
今ではコンビニエンスストアがフランチャイズとして有名です。
利用する消費者にとっても同じフランチャイズなら同レベルのサービスを受けられるという確信を持てるため、利用する誘引が生まれます。
その後は様々な分野にフランチャイズ制度が持ち込まれ、クリーニングや学習塾、介護業界にまで広がっています。
本部の役割
・商品開発
・商品の改良
・ブランドの確立
・加盟店への指導
フランチャイズのメリット・デメリット
フランチャイズのメリットは商品開発、集客などお金や時間のかかる業務を代わりに行ってくれるということです。
また、デメリットはその分のお金を支払わなければならないことと、本部の方針に逆らった経営がしにくいところです。
・メリット
本部の集客力を利用できる
本部の商品やサービスを利用できる
開業、運営、営業などの助言が受けられる
・デメリット
加盟金を支払わなければならない
ロイヤリティを支払わなければならない
自由な経営ができない
介護事業におけるフランチャイズ
介護事業所は何か商品を販売したり、飲食を提供するわけではありません。
介護事業におけるフランチャイズのメリットはコンセプトの共有、人員配置など業務効率化のノウハウ、ブランドを活かした営業です。
介護事業(特にデイサービス)に置いて明確なターゲットを設定し、ハード面でもソフト面でも満足させられるような物を作り上げるノウハウは重要です。
また、人員配置やスケジュール管理等に置いていかに効率化するかのノウハウも重要です。介護報酬は国に決まられてしまうので、経営努力で費用を圧縮する必要があります。
始まったばかりの事業所で見かけるのが、人員配置を厚くしすぎて最初から経営を圧迫するパターンです。
また、介護事業に置いて最も需要な営業先がケアマネジャーです。
ケアマネジャーの横のつながりはとても強く、その口コミの浸透度は県の境を越えて広まります。
事実、優良な介護事業所の噂はすぐにケアマネジャーに広まります。
逆にまるで興味がないとパンフレットさえ受け取ってくれないことがあります。
それもそのはずです、地域に無数にあるデイサービスの一つを相手にしている時間などないのでしょう。
元からブランドとして知名度があれば地域に出店されただけでケアマネはチェックに来てくれるはずです。
デイサービスのフランチャイズ加盟のモデルケース
加盟料:200万円~300万円
ロイヤリティ:売上の5~8%(10万円~20万円)
・開業資金(加盟料込)600万円~2,000万円
①不動産取得費
②リフォーム代
③車両費
・運転資金(当初)60万円~100万円
①人件費
②賃貸料
③水道光熱費
④ロイヤリティ
開業前のサポート
商圏調査/物件探し
リフォーム支援
申請支援
経営・営業・現場・財務研修
開業後のサポート体制
・スーパーバイザーの個別相談
・全体研修
・営業支援
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