平成28年4月1日の介護保険法の改正により、地域密着型通所介護事業所及び認知症対応型通所介護事業所が地域密着型サービスに加わりました。
それにともなって今まで『小規模通所介護』であった事業所も地域密着型通所介護となり「運営推進会議」を実施することが義務化されました。
運営推進会議とは、各事業所ごとに設置される協議会であり、事業所が提供しているサービス内容等を明らかにし、地域に開かれたサービスとすることで、サービスの質の確保を図ることを目的とするものです。
構成員
構成員は下記の中から選んで行います。構成員の報告を義務付けている自治体もありますので確認しておきます。
①利用者と利用者家族
②地域住民の代表者(自治会員や民生委員等)
②区の職員又は地域包括支援センターの職員等
会議内容
会議の内容は一律に決められたものではありませんが、事業所運営やサービス提供の方針、日常の活動内容(提供しているサービスの内容、提供回数、行事、事故等)の報告を行い、評価や要望をもらえるような形にします。
議題の例
レクレーションの報告
事故やヒヤリハットの事例報告
機能訓練によるADLの改善報告
地域との連携の取り組み
開催場所について
特に指定はありません。事業所の改善点が見つかるかもしれませんので出来る限り事業所で行いましょう。
開催回数
おおむね6ヶ月に1回以上の開催が義務付けられています。
会議の報告
運営推進会議を行った場合自治体に速やかに報告を行います。報告書は自治体ごとに決まった書式がある場合がありますので、確認しておきましょう。
また、ご利用者様やご家族が見れるように下記のような公表も行います。
- 事業所のホームページに掲載する。
- 事業所の玄関など 、訪問者が見やすいところへ掲示する。
- 会報などにより、利用者宅 、地域団体 、会議出席者その他の関係者へ配布する。
運営推進会議の有効活用
どうせ運営推進会議を行うのであれば、業務内容の改善や宣伝に使えるように工夫しましょう。
例えば構成員は大きな事業所のケアマネにお願いすれば事業所のアピールになります。
つい最近の会議ではいつも出しているおやつを食してもらい、他に何か喜びそうなおやつはないかと聞いたところ、地元の和菓子屋が廃棄品を安く譲ってくれることを教えてもらいました。
また、ご利用者様のご家族にも普段どのように過ごされているのか知ってもらういい機会です。普段の様子を知ってもらうとご自宅での介護にも生かされるので、極力参加してもらいましょう。
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