月間利用報告書は各ご利用者様の月内のご様子や出欠状況をお知らせするための書類です。
基本的に月末の実績報告と一緒に提出することが多いです。
月間報告書は実は介護保険で作成の義務のある書類ではありません。
ただ、慣例なのか殆どのデイサービスがケアマネジャーに提出しています。
月末の忙しいときにたくさんいるご利用者様一人ひとり作成しなければならないので、とても大変な作業になってしまいます。そこまでして作成する資料ですから、有効なものにしていきましょう。
月間報告書の意味
ケアマネはなぜ月間報告書がほしいのか考えてみましょう。
ケアマネが月間報告書、つまりご利用者様の様子を知りたいの最大の理由は、自宅訪問の際のご家族への報告や利用者の様子の確認事項のまとめとして使いたいからです。
ケアマネは時間に追われて仕事をしています。月初は請求データの作成、10日から20日前後までは利用者様への訪問やセミナー等、月末は提供表の作成など。
とても忙しい中で、利用している居宅サービス事業者から来た月間報告書を持っていくだけで訪問をこなすことができればそれほど良いことはありません。
ですから、月刊報告書を作成する場合はケアマネがご家族やご本人に説明がし易いように作成することを心がけましょう。
報告の内容
出欠の状況
ご利用者様がどのくらい利用されたかを報告します。お休みがあった場合はその理由や休みが続いているようならば経過を報告します。
短期目標/長期目標の達成度の報告
ケアプランで設定された目標に対してどのくらい進捗があるのか、できれば数字や具体的なレベルで報告をしましょう。
毎月評価を行っていれば、短期目標や長期目標の終了時の評価の際に役に立つでしょう。
サービスの利用状況
通所介護計画書に記載したサービスの利用状況を伝えます。どのように入浴されているのか、食事量はどうなのか、機能訓練はどのくらい頑張っているのか、などなどを報告します。
コミュニケーションの状態
ご利用者様が他のご利用者様や職員とどのくらいコミュニケーションを取られているのか、どんな話題に興味を持たれたかを報告します。
あと注意することとしては、報告の内容に関して略語や難しい言葉は避けるようにしましょう。
BPやPなどの略語を使わずに血圧とか脈とか簡単な表現をするとか、白癬や褥瘡などの言葉もご家族向けに書くとなどなどです。
ご利用者様ご本人やご家族に説明する際に、日常から専門用語を使っているケアマネはいざとなると簡単な言葉にして説明することができないなんてこともあるからです。
報告書の書き方に関する疑問、ケアマネに好印象を持たれるような報告書の書き方に関しても、セミナーの質疑応答で取り上げます!