デイサービス内の清掃は施設の清潔を保つためにも感染症予防の観点からもとても重要な業務といえます。
高齢者は意外ときれい好きな方が多く、汚れを気にされてクレームに繋がることがありますので注意しましょう。
また、スタッフにとっても衛生環境が悪いとストレスや病気の原因ともなりえます。
清掃に関してはマニュアル化して清潔をためてるように工夫しましょう。
目次
清掃の基本と消毒
日常清掃では基本的に住宅用洗剤を染み込ませた雑巾で拭きます。清掃後は入念に洗い担当者の手も洗浄します。
特に何も無ければ消毒液などを使う必要はありませんが、排泄物や嘔吐物、痰などが付着したものやその可能性があるものには消毒も行います。
キッチン・トイレの清掃
台所用中性洗剤を含ませたスポンジで一気に洗います。洗い流した後は水が残らないように拭き取ります。
トイレの黄ばみなどが見えた場合は洗剤を浸したティッシュなどをかけて置き、5分位立ってからブラシで擦ります。
排水口などのぬめりはブラシなどを使って落としましょう。
フロアの清掃
フローリング
フローリングは掃除機でホコリやゴミを吸い取ってから、雑巾やクイックルワイパーなどで拭き取ります。
年に1度はワックスをかけておきましょう。
フローリングの化粧板や継ぎ目を守るために必要です。
カーペット
ブラシなどで毛並みを揃えてから掃除機をかけます。
月に1度は洗剤を薄くして拭き掃除をしましょう。洗剤はすぐに水拭きで拭き取ります。
家具
家具の清掃は基本的に乾拭きをしてください。素材によっては洗剤などを使ってしまうとこともあるので気をつけます。
よっぽど汚れてしまった場合は弱アルカリ性の洗剤を薄めて使用します。
浴室の清掃
浴室は毎日必ず掃除してください。
浴室の掃除が難しく感じるのが、汚れの原因によって酸とアルカリが混じり合ってしまっていることにあります。
水垢や石けん垢はアルカリ性の物質で、皮脂や油脂(ぬめり)は酸性なので効果的な洗剤が違います。
酸性の洗剤の代表がクエン酸の洗剤で、アルカリ性代表が重曹です。
カビ予防のためのカビキラーとこの3つの洗剤でお風呂は完璧に清掃可能です。
浴槽
浴槽お掃除はクエン酸、重曹どりらもスポンジになじませてこすりましょう。
水を貼ったまま重曹を入れて置いて翌日にクエン酸でこすることもできます。
床
床のぬめりはご利用者様の転倒につながります。
浴槽とどう同様にクエン酸と重曹を使ってデッキブラシなどでこすりましょう。
天井
クイックルワイパーなどを使って掃除します。カビキラーを一日つけて置いて拭き取りましょう。
排水口
髪の毛はつまりの原因になりますので、毎日排除します。
月に1回はパイプフィニッシュか重曹を使って掃除しましょう。
カビ予防
カビ予防は必ず行ってください。
カビは水虫や呼吸器系の病気の原因になることがあります。
カビキラーはすぐ流してはいけません。
一日つけて置くくらいで構いません。
届かないところに煙で届く防カビ煙剤と言うものもあります。
周期的な清掃
洗車
洗車に関しては月1回程度行ってください。高齢者とは言えご利用者様はちゃんと見ているものです。汚いクルマに乗るのは躊躇してしまうでしょう。
広いスペースや水道の蛇口があれば自身でもできます。洗車用のホースやスポンジを使って洗車しましょう。
車内は車用の掃除機を使ったりコロコロを使えば細かいところのゴミも拾えます。
エアコン
エアコンの年に1度は掃除しておきたいです。
エアコン清掃用のスプレーが販売されていますので、ネットに載っている動画を見ながらやってみましょう。
業務用のエアコンは構造が複雑なので業者に頼んだほうがいいかもしれません。
水道管
水道管も見えないところなので蔑ろにしがちですが、汚れが詰まって水が逆流することもあるので半年に1度はパイプフィッシュなどで掃除を行いましょう。
ゴミの管理
デイサービスで出るゴミは基本的に一般ごみで捨てることができますが、おむつなどを別で収集している地区もあるので確認しておきましょう。
また、血液、血清、体液又はそれらが付着したものは感染性廃棄物として別で処理しなければなりません。
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