日帰り温泉型デイサービスと銘打って早8年、お風呂については並々ならぬ思いで研究を重ねてきました。
また、この2020年3月にオープンした『別邸はつね西新井』では大浴場にチャレンジしています。
今回の記事では個人のお宅でも役立つ浴室づくりに必要な素材や器具についてまとめてみました。
目次
浴槽の種類
FRP
FRPは強化プラスチックの一種で、一般的な家庭にもよく出回っている素材です。
軽量で柔らかいため加工がしやすく安価なのが特徴です。
人工大理石
人工大理石は大理石のような高級感と温かみのある素材で、色彩も多彩でなめらかな肌触りが特徴です。
価格帯はFRPなどと比べると高額になりますが、最近では比較的安価な人工大理石も開発されています。
木製(ひのきやヒバ)
木製の浴槽は独特の温かみや匂いを出すことのできる他にはない特徴があります。
よく使われるのはひのきやヒバなどですが、いずれにしろ価格は高価であることが多いです。
掃除などの手入れが面倒であることがデメリットです。
ステンレス
ステンレスは耐久性や保温性がよくサビや傷に強いのが特徴の素材です。
しかも手頃な値段で入手することができるので一昔前は浴槽の主流でした。
独特の肌触りや寒いところに置いておくとその分冷えてしまう特性がデメリットになります。
シャワーヘッド
シャワーヘッドも沢山の種類が販売されています。
節水機能
最近のシャワーヘッドは節水機能が必ずついています。
節水と言っても水圧はそれを感じさせないくらい強いものが出てきています。
そのポイントとなるのが散水板の穴の大きさと配列です。
計算された穴の大きさと配列で、水圧の強さと水の広がりの無駄を省くことで水量を減らしながら水圧に不満を感じさせないシャワーを実現しています。
止水機能
デイサービスの入浴介助においてシャワーの水を止める機能は必須です。
水の節約にもなりますし、いちいち蛇口を扱うよりも時間の節約も可能です。
止水スイッチは散水板の首元についており、裏表にスイッチが付いているタイプと表側だけで止めたり出したりできるタイプがあります。
その他機能
その他にシャワーヘッドにはミストシャワーやマイナスイオン、ビタミンCを混ぜた水を出すようなものまで登場しています。
また、散水板が広かったり首が3次元的に動いたりするようなものがあります。
洗身タオル
ナイロン・ポリエステル
ナイロンやポリエステルは化学繊維と呼ばれ、少しかたい肌触りですが泡立ちが抜群なのでしっかりと肌の汚れを洗い流したい方に向いています。
最近の化学繊維は進化を続けており、肌触りが改善されたものも登場しています。
綿
綿は化学繊維と違い天然素材でその柔らかい肌触りが特徴です。
肌の弱い方には綿が最も向いています。
しかし、泡立ちが悪るいので洗身の準備に時間がかかってしまうことがあります。
また、水分の吸収が強く速乾性がなかったりカビが湧きやすいなどの弱点もあります。
シルク
シルクは決めの細かい天然素材で、化学繊維と綿の間くらいの強度を持っています。
肌触りは独特の滑らかさをもっていて吸水性も良いので洗身タオルとしても十分に使うことができます。
ただし、綿と同じように泡立ちが悪かったり速乾性が悪いなどのデメリットもあります。
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