基本業務

【デイサービスの入浴介助】基本マニュアル

投稿日:2017年8月5日 更新日:

入浴介助

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入浴介助は血圧の増減を起こしたり、転倒の可能性があるなど危険がつきまといますので細心の注意が必要です。

皮膚の状態をじっくり見ることができる機会ですのでちょっとした変化も見逃さないように注意しなければなりません。

また、入浴介助は裸になって長い時間を共に過ごすことになりますので、職員はご利用者様との信頼を築いていく必要があります。

このように入浴介助には多くの注意点や手順が必要になりますので、マニュアルが存在すると業務の標準化ができ、サービスレベルの統一化が可能になります。下記を参照してマニュアルを作成してください。

入浴介助担当者の性別(同性介助)

お風呂に入られるご利用者様は高齢者であっても恥じらいが有ります。
特に女性のご利用者様は男性の職員に入浴介助されることに抵抗を感じられることが多いです。

人員が足りず仕方ないこともわかりますが、こういった恥じらいを無視していると入浴拒否につながってしまうことが非常に多いので、極力女性が対応しましょう。

逆に男性で同性介助を求める方も少数ですが、いらっしゃいます。大抵は60代以下のお若い方が多く、こちらも頑なに拒否されることがあります。

いずれにしろ、恥じらいを我慢させることは大きな不満につながることが多いので、同性介助を求められた場合は必ず対応できるようにしましょう。

入浴準備

入浴前にバイタルを確認しましょう。
血圧は上が160を超えている、下が100を下回っている場合は注意が必要です。

人それぞれ平常時の血圧は違いますので一概には言えません。あまりにも高い数値が続くような方は主治医や看護師に確認をして入浴可血圧を決めましょう。
時間が経つと血圧が安定することもありますので血圧が安定しない方は入浴を後回しにして再度検査してみると良いでしょう。

体温や人によっては血中酸素濃度も測ることが必要です。
それぞれに入浴可能な数値を決めておきましょう。

また、入浴前には極力お手洗いに行っておいていただきましょう。

脱衣

脱衣所は極力暖めておくようにしましょう。
入浴時に血圧が上がってしまう原因は、脱衣所の室温とお湯の温度差が大きいと心臓にストレスがかかってしまう事にあります。
要介護者の脱衣時間は非常に長いのでその間に体を暖めておく事ができます。

脱衣をする際は便失禁などがあることを確認ができますので、椅子の上にバスタオルを引いて置きましょう。

片麻痺のある方が着脱する場合には脱健着患の手順で行います。
これは服を脱ぐ時は麻痺のない方(健側)から行い、服を切る時は麻痺のある方(患側)から行うという考え方を教えたものです。

洋服は伸びている(両腕と首を通している)状態であるとき最も扱いにくいからです。出来る限り伸びの良い洋服を利用してもらえるようにお願いしましょう。

足に麻痺がある方の下肢脱衣と移乗

麻痺があり立位がスムーズに取れない利用者場合は、上着を先に脱がせておきます。
その上でまず手すりを持たせて立たせましょう。

自身の腕の力で立位保持が可能であればその間にズボンとパンツを膝まで降ろしてしまいます。
その後車椅子を引いて、入浴用の車椅子に入れ替えます。

これは脱衣所に大きなスペースがあることが前提になります。
もし脱衣所が狭い場合やご利用者が立位も保持できない場合、肘の上がる車椅子とスライドを利用して移乗するなど工夫が必要になります。

洗髪

ご利用者様をシャワーチェアに座らせたらシャワーを出し、お湯の温度が適当になるまで手を当てて確認します。
時間が空いているときは一度適温になってからまた温度が下がることもあるので、適温を5秒は確認してからご利用者様の足の先から全身にかけていきます。

髪にお湯をかける場合は声をかけて、耳に水が入ることが苦手な人は耳を閉じるように指示しましょう。

また、シャンプーハットが必要な方もいらっしゃいますので、初めて入浴する方は確認してみましょう。

頭に一通り水をかけて予洗いを行います。
予洗いは1分くらいかけてじっくり行いましょう。

その後シャンプーを手元で泡立てからご利用者様の髪の毛で更に泡立てます。
十分に泡立ったら頭皮の洗浄を行っていきます。

頭皮をこするときは片方の手のひらで頭部を支えながら反対の手で行います。
頭の半分が終わったら反対側の手でこすります。

指の腹を使って優しくこすっていきます。
頭皮に異常がないかの確認も行いましょう。

耳の裏側や耳たぶの中も洗ってあげましょう。
耳たぶの中は人によっては嫌がるので了承を得ましょう。
結構汚れが目立つところです。

頭皮全体をこすり終わったらお湯をかけて洗い流していきます。
頭皮のシャンプーが落ちるように十分にすすぎます。

すすぎ終わったらタオルで顔を拭きます。
その後顔を洗っていきます。

洗身

洗身用タオルにボディーソープをたらし十分に泡立てたら下記の順番で擦っていきます。

①上肢前面:首→胸→腹→腕
腹のたるみに注意します。

②下肢:足首→膝→足(指、甲、足裏)
足の指の間もしっかり洗いましょう。

③背面:背→腰部→臀部
臀部陰部を洗う時は立てる方は立ってもらいます。立位が取れない場合は椅子の上で片方の臀部をあげてもらうなどして洗います。

④陰部
極力自身でやってもらうようにします。

指に拘縮のある場合の洗身

指に拘縮がある場合は一本一本指を広げて指の間も洗います。

浴槽の跨ぎ

浴槽を跨ぐ際は職員が目を離さないように見守ります。
シャワーチェアからの立ち上がりから注意させます。
手すりに捕まらせてまたがせます。

浴槽の蓋を使う場合は蓋の上で滑らないように深く座らせます。
足をあげる際は手伝います。

お湯に浸かるためにしゃがみ込む場合は滑らないように、膝が崩れないように注意します。

浴槽に浸かる

お湯に浸かる時間5分程度に統一します。
長湯を求める方には最大3分程度延長しますが、それ以上は血圧が上がってしまうからと危険性を指摘して納得してもらいます。

安全を確認しながらお風呂から出た後の着替えなどのの準備を行っておきます。
目を閉じて浸かる方がいますが、その場合はときおり声をかけて体調の確認を行います。

浴槽に浸かる(機械式浴槽)

機械式浴槽を使う際は、事故の起こらないように手順を必ず守って入浴していきます。機械式浴槽の使い方は様々ですので、必ず個々の機械ごとに研修を行って手順を覚えさせていきましょう。

お風呂から出る際

浴槽から出る際は体に力が入らないことがあるのでしっかりと手すりを掴んで立ち上がっていただきます。跨ぎも同様に注意します。
上がり湯をかけバスタオルを渡して全身を拭いてもらいます。

着衣

お風呂が出たらすぐに椅子に座っていただき、必要なら水分を取ってもらいます。
着衣の順番はご利用者様に選んでもらいます。

着衣後はドライヤーを使って髪の毛を乾かします。
ご希望によってブラシを使ってとかしてあげましょう。

足に麻痺がある方の下肢着衣と移乗

麻痺のあるご利用者様の場合、脱衣とは逆に麻痺側から袖を通し、かがんでもらってから頭を通します。その後残った袖を通していきます。

下半身の着衣は脱衣とは逆に、まずはパンツとズボンを膝下まで履かせ、次は手すりを使って立位を取らせたあとお尻の水滴を拭き取りパンツとズボンをあげていきます。
立位の安定を確認したら素早く車椅子を入れ替えます。

入浴は想像以上に体力を使う作業です。
高齢者の様子を注意深くチェックして移乗を行ってください。
膝から崩れ落ちてしまうことがあるのでとても危険です。

シャワー浴・清拭対応

血圧や体温などのバイタルの数値が正常の範囲外であった場合、通常入浴はできません。
正常な数値については個人で違いますが、特に主治医等から指示のない場合は一般的な指標を利用します。

再検をしても異常値が出てしまう場合は、決めておいた基準に照らして、シャワー浴、清拭、入浴の中止を選びます。

清拭に関しては全身清拭、部分清拭がありますのでご利用者様の要望や様子を見て決めます。

(※18年6月18日追記:メールマガジンに登録頂きますと、「そのまま使える」デイサービス・デイケアでの入浴介助業務マニュアルをプレゼントしています。お申込みはこちらから)

 

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