職員がミスを繰り返したり、ご利用者様に対して危険な扱いをした場合、同じようなことを繰り返さないように指導しなければなりません。
しかし、我々経営者や管理職などが指導する意味合いは一般の社員が指導するのとは少々事情が異なります。
組織のトップが指導をする=逃げ場をなくしてしまう可能性があるからです。
今回はそんな経営者や管理職が職員を指導することについて私なりの考えをいくつか上げていきます。
職員への感謝を忘れない
基本的な姿勢として職員は自分の理想とする介護を行うための仲間であり、協力してくれているありがたい存在なんだということを忘れてはいけません。
どんなにあなたが優秀であっても一人では何もできません。どんなにAIが発達しても我々が生きているうちは機械だけで介護ができるような時代は来ないでしょう。
どんなに腹の立つ事があっても、職員への感謝の気持ちを忘れてはいけません。その上で指導も行わなければ職員はあなたの元を離れて行くでしょう。
パート職員は絶対に叱らない
私はパートさんを叱ったことはありません。と言うより注意することすらありません。
何か改めて貰いたいことがあった場合でも、お願いをすることという表現が合うような話し方をするだけです。
たとえ目の前でどんなミスをしたとしても声を上げたり注意することもありません。それは徹底しています。
ミスをしたら当人は怒らずとも反省しますし、その場で怒ってしまったり、怒られるだろうなというプレッシャーの中で仕事をすると更にミスが出てしまいます。
ましてやそれが経営者であるとなおさら追い詰めてしまうことになります。
大事なのはミスをしたら原因を究明し共有することで、恐怖を与えてミスを無くすことではないと思います。
怒る理由は1つだけ
ただし、パートさん相手でも指導を行うことが1つだけあります。
それは他の職員に対して上司への相談なしに指導したり、強い注意を行うことに対してです。パートさん同士、我々の見えないところで指導や注意などをしてしまうと上下関係や派閥ができてしまうきっかけになります。それをそのまま放置しておくと最悪職員の退職につながります。
代わりにシフトに入ってもらったり手伝ってもらう関係なのにいがみ合ってしまっていては効率的に回りません。パート職員間でのいがみ合いに繋がる可能性のある行動に関しては、はっきりとノーお突き付けましょう。
私が怒る部分がこの職員間の問題だけなのは全てのパート職員が知っています。この点に関して私が重要視していることを皆意識しているので、こういった問題はほとんど起こりません。
社員には売上に関してのみ指導する
正社員に対しても基本的に声を荒げて指導することはありませんが、正社員にはご利用者様の安全や売上(従業員の雇用)に対する責任をもってもらわなければなりませんが、多少の指導を行わなければ行けない場面も出てきます。
社員に対して何かを指導を行う場合、下記のことを意識しています。
- 自分のことを棚上げせずに非を認める
- 自ら実践して見せるか、ともに行って見本を見せる
- 指導した点は必ず最後まで見届けて改正されれば褒める
- 指導した後はご飯を食べに行く
何かを指導する場合はともにやることで見本を見せなければなりません。自分のことを棚に上げて自分もできないことをやらせてはいけません。
そして指導した後のフォローもとても大事です。指導した内容はまとめておき、進捗状況もしっかりと管理してください。
そして、きっちりと成果を出したのであれば報酬やご褒美をあげてください。
【管理・営業業務の記事はこちら】
[…] 私は全ての職員に対して、他の職員に対して指導することを禁止しています。 この話はこちらで詳しく書いているので参照してみてください。 […]