介護職員の給与水準の低さや待遇が問題視されている中、皆さんのデイサービスではどのような給与制度を敷いているでしょうか。
私が最初にデイサービスに携わったのは雇われ管理者して赤字のデイサービスに派遣されたときでしたが、社員の給与の低さに驚かされました。
また、長く働いてくれていた社員の給与が全然上がっていない仕組みになっていました。
ですから、私は自分のデイサービスを始める際には正社員の給与体系について、社員の成長に合わせて上げていける仕組みづくりがしたいと考えていました。
その中で生まれたのが売上歩合制の採用でした。売上が上がれば給料もどんどん上がっていくという給与システムです。
管理者の給与
管理者には売上を上げることへのインセンティブをあげたいと考えていたので、2店舗目のオープン時に最初の店舗を別の人間に任せる際に、歩合制を採用しました。
その時の条件は250万円の売上を達成したら売上の3%を基本給にプラスするというものでした。
そのお陰か2店舗目の開業から14ヶ月後に250万円を達成して、今でも300万円を超える売上を維持しています。300万円の売上ですから約9万円が基本給にプラスされて支給されていますのでなかなかのものではないでしょうか。
基本的に管理者にはこのように売上歩合を支給しています。パーセンテージは開業当時からやっているか途中から管理者になったのかによって上下させます。
歩合制の効果
歩合制の給与は生命保険の営業など営業職に多く見られます。基本給が低めに設定されていますが売上をあげれば上げた分給料も上がっていくというシステムです。
歩合制の給与は介護業界では殆ど聞いたことがありません。と言うかデイサービスの管理者においては聞いたことがありません。それは管理者が営業マンも兼ねているということが意識されていないことがあるのかもしれません。
小規模介護事業所にとって管理者は唯一の営業マンですし、積極的に営業を行う必要があります。そのためにも営業に対するインセンティブが必要でしょう。
それ以外の正社員の給与
管理者以外の正社員に関しても色々と考えています。
例えばある店舗の生活相談員ですが、利用者のキャンセル待ちを見つけて利用が確定した場合、1人につき500円の加算を与えています。キャンセル待ちがご利用してくれるだけで1名につき6,500円もの売上が上がりますのでとても大きい仕事です。
これも1ヶ月あると結構な金額になります、ちなみに先月は2万円程度支給されました。
介護職の給与水準を上げたい
介護職員の給与は低いと社会問題にもなっていますが、実際に経営している我々もその問題点を理解しています。30代男性の介護職員が結婚を考えた際に給与の低さから辞めていってしまうという現実も何度も見てきました。
私もできることなら世の中の平均くらいの給与は与えたいと思っています。しかし、介護給付費は減少傾向にありますし、そもそもそれほど莫大な利益が出る仕組みになっていません。
その対応策として売上に沿った歩合給の制度は経営者にとっても介護職員にとってもwin-winの制度ではないでしょうか。
ぜひ皆様もを導入してみるのはいかがでしょうか。
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