採用面接に関してはすでに介護事業所を開業されて運営されている皆様も苦労されているのではないかと思います。
とてもいい人だと思って採用したものの、勤め始めたら問題行動ばかり取られて更に人材が必要になってしまったなので経験があるかもしれません。
採用面接はできるだけ経営者が行ってください。私もどんな方の面接でも必ず行っています。
私に人を見る目があるかはわかりませんが、うちのお店で働きたいと言ってくれる人がどんな人なのか把握しておきたいですし、私のことも知ってもらった上で働いてもらいたいからです。
そういう私もデイサービスを開業する際に初めて採用面接を行った時は、こちらが面接されているのかっていうくらい緊張してしまい、変な質問ばかりしてしまいました。
面接はある程度の下準備と慣れで大分うまくいくようになります。
ただ、介護業界特有の問題点(慢性的な人不足や低賃金)を踏まえる必要がありますので、下記の点に注意してチャレンジしてみてください。
目次
採用面接の目的
①事業所のことを知ってもらって、働きたいと思わせる。
介護業界は慢性的に人手不足の売り手市場です。
不景気と言われた時期でも採用は難しかったのに、今は人材の売れて市場(働きたい人が優位な状況)が続いており、就職希望者を逃す手はありません。
良い人材であったらなおさら他の事業所に取られる訳にはいきません。
管理者や経営のトップが迎え、誠心誠意自社の良いところをアピールしましょう。
②ミスマッチがないかすり合わせをする。
いくら良い人材でも、仕事の内容や給与面でギャップがある場合、結局早期退職に繋がったりトラブルに発展したりと良いことがありません。
しっかり、採用の条件を伝えるとともに求職者の希望も聞き出す必要があります。
面接の際の心得
①求職者の良い部分を引き出す雰囲気作り
面接の際は求職者の最も良い部分を引き出すように誘導するのが面接官の役目です。高圧的な態度をとったり、暗い雰囲気で話をしていては求職者も自重してしまいます。
特に面接の前の挨拶は注意しましょう。他の職員を含めて明るく丁寧に挨拶しましょう。
また、最初の質問も答えやすい内容にします。
求職者の経歴を見て最も長く従事してきた役職について聞いてあげたり、趣味について聞いてみるのもいいかもしれません。
②良い人材なら即採用
鉄は熱いうちに打てです。こちらが良い人材だと思ったのであれば積極的に口説き落としてすぐに採用しましょう。
こちらが良い人材だと思ったということは、相手の気持ものっており、働きたいという気分になっていることが多いのです。迷う必要はありません。
③自分も面接されていることを意識する
面接は自分も見られていることを意識して行わなければなりません。
会社を代表して求職者と会うわけですから身なりからマナーまできっちりと対応してください。
例え採用に至らなかったとしても、今後近隣の介護業界で働く可能性が高いはずです。悪い噂が立たない用にしなければなりません。
また、私はこちらから質問を聞く以上の時間を応募者からの質問に答える時間に避けるように面接を行っています。
危険人物の見極め
良い人材を見分けることは比較的簡単です。それはこの人と働きたいと思ったらそれがいい人だからです。
ただ、危険な人物に関してはある程度共通点があるので下記に当てはまらないか注意します。
①職歴が短く、多い
これは理由が簡単でしょう。簡単にやめてしまう人はどこに行ってもやめてしまいます。
②事業所の問題点を指摘しくる
初めて来た事業所で経営者に対して、何か指摘するような場合は注意が必要です。
採用後に職員間のトラブルを引き起こす可能性が高いです。
③体が弱いからとハードルを下げる
体が弱いので、と必ず前置きをする方がたまにいます。体調に不安があるのは仕方のないことかもしれませんが、それを全面に出して来る方は、それを盾に業務の拒否につながることがあります。
基本的な流れ
- 介護に関係する過去の職歴を通して自己紹介
- 事業所で使えそうなスキル(入浴介助の経験、送迎の経験)に関する質問
- 当事業所に希望したのか、どんな業務を行いたいか
- 自事業所の一日の流れの説明、やってもらいたい業務の説明
- 業務について逆質問
- 働ける曜日や、就業開始可能日の確認
- 給与に関しての確認(事前に明示してない場合は必ず)
最初にも書きましたが介護業界は売り手市場です。会社は選ぶ側から選ばれる側に変わっています。
[…] 採用 […]