この記事をご覧になっていただいているのですから、デイサービスで働いてらっしゃる方やこれからデイサービスを開業してみたい方などデイサービスになんらか携わっている方が大半でしょう。
釈迦に説法になってしまうのはわかっていますが、ここではデイサービスの基本についてお話させていただ期待と思います。
デイサービスとは
そもそもデイサービスとは通所介護とも言い、日帰りで数時間のお預かりをしてもらえる施設です。施設内では食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどが行われ、各区目的に合わせたサービスが提供されます。
2000年の介護保険制度施行時には厚生労働省にってデイサービスは下記のように定義づけられました。
「要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。」
デイサービスの始まり
デイサービスの需要の高まりは高度成長期の都市部から生まれてきました。核家族化や家長制度の弱まりによって、家族からの介護を受けられない高齢者が増えてきたからです。
1979年に高齢者福祉施設の転用先としてデイサービスが誕生しました。
開始当初デイサービスの管理は地方自治体(市町村)単位で行われており、サービスの均一性がとれませんでした。
デイサービスの需要は都市部にとどまらず農村部でも次々に設置され、1988年のゴールドプランでは1万ヶ所の設置が目標とされました。また、この年よりデイサービス事業への民間の参入も認められるようになり(自治体からの委託)その数は爆発的に増えていきました。
2000年に介護保険制度が始まるとデイサービスは報酬面や法律面で画一的に管理されるようになれサービスの均一性が取れるようになりました。
現在ではご利用時間やご利用目的によってデイサービスは細分化され、様々なデイサービスが誕生し、全国に4万箇所を超える施設が存在しています。
デイサービスの目的別種類
デイサービスの目的別種類は下記の記事を参考にしてください。基本的に全てのデイサービスがこれらの枠組みに収まります。
デイサービスの規模
デイサービスはその定員の人数によって区分されます。
定員18名以下:地域密着通所介護 (※)
月平均利用者数750名以下:通常規模通所介護
月平均利用者数750名~900名:大規模通所介護Ⅰ
月平均利用者数900名以上:大規模通所介護Ⅱ
※通常規模デイサービスのサテライト事業所は除く
地域密着通所介護の管轄は市町村になり、その他は都道府県が管轄します。また、規模によって介護給付費の設定も異なります。小規模になればなるほど手厚い介護ができることから報酬は高く設定されています。
【介護保険とデイサービスに関する記事はこちら】