リハビリ専門型デイサービスは平行棒や筋力トレーニング器具などリハビリ設備が揃っているデイサービスで、従来のデイサービスではできないリハビリメニューを組むことが可能になっています。
ご利用する方の目的はリハビリに特化されているので、余計な入浴や食事、レクリエーショナルなどは省かれていることが多く、利用時間も短めです。
また、リハビリを受けたいという意識の高い要介護者が多いため、介護度も比較的低く男性が多くなる傾向があります。
近年様々な身体的困難を抱えた高齢者が増えており、リハビリ需要は高まっているとともに多様化しています。事業者側もそれに対応するためにいろいろな形態のリハビリ型デイサービスができています。
歩行訓練に特化したデイサービスは必ず散歩の時間があり、近所の公園などに行かれているそうです。
接骨院の先生が開業したデイサービスでは必ず整体やマッサージを受けられます。
また、言語障害の方のみを対象にした専門のデイサービスなんかも登場しています。
このように、ご利用者様の需要にあったデイサービスができることはとても良いことですが、下に記すように最近増えているリハビリ型デイサービスは、たくさんの機械は置くものの大した指導もなくとにかく運動させるだけなどという施設が多いように感じます。
リハビリ特化型デイサービスの問題点
リハビリ特化デイサービスは現在過当競争とも言えるほど増えています。お住いの地域でもここ3,4年で急に増えたと感じられている方もいることでしょう。それは、従来のデイサービスより人件費を安く抑え利益率を高くすることが可能だからです。
高齢者用に設計されているトレーニング器具は安全にできており、利用している間職員は見守りをしておればOKです。
機械が数種類あっても5人位同時に見守ることは可能です。ですから10名定員の小規模デイであれば2名の職員で回すことも可能になるのです。
リハビリ専門型デイサービスの選び方
リハビリとは単に筋力をつけたり運動時間を増やしたりすることではありません。その訓練が普段の私生活の活動に即しており、できなかったことができるようになったり、ADLが悪化してできなくなってしまわないように行われなければなりません。
単なる機械による付加運動だけではなく、それが私生活のどの運動につながっているのか、機能訓練指導員がしっかり計画し、理解して訓練が行われているか確認しなければなりません。
また、要介護者によっては機械に体が合わないなどの弊害も考えられます。
必ず利用前に一通りの運動器具を見学させてもらいましょう。
リハビリ特化型デイサービスの未来
リハビリ特化型デイサービスの経営は専門性が問われる時代に入りつつあります。ただ筋トレマシーンをおいておくだけでは選ばれることはなくなります。
理学療法士が作ったメニューがあるとか、歩行訓練のための人工的な坂があったり、言語聴覚士が言語発声訓練を行ってくれたりと、リハビリの中でも専門性を追求したデイサービスが増えてきました。
また、総合事業が始まって数年経ちましたが総合事業でリハビリ体操やマシーントレーニングを取り入れた自治体が増えてきました。公営の体育館にはトレーニングマシーンの揃ったところが沢山あります。これらを平日の昼間を高齢者へ開放しているのです。
こういった競争に勝ち残っていかなければリハビリ特化型デイサービスの経営では勝ち残っていくことができません。
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