介護保険が始まって15年を超え、事業者側も様々な工夫を凝らしたサービスを生み出してきました。デイサービスもご多分に漏れず、お泊りデイサービスやリハビリ特化型デイサービスなど様々なデイサービスが生まれ、定着化してきました。
それは施設側、経営者側が色々と工夫をしてきた結果でもありますが、介護を受ける世代の需要が多様化してきた結果だといえます。今の70代は戦争を経験しておらず、日本の復興や高度成長期を経験しています。
またこれから介護を受けるであろう団塊の世代はバブルを経験しており、海外旅行やレジャーなどで楽しんできた世代です。これからはさらなる需要の多様化が予想されます。
ご覧の皆様の中でこれからデイサービスを始めて見ようという方がいらっしゃいましたら、そういった需要を満たすようなデイサービスを作ることを意識しなくてはなりません。今まで通りのデイサービスでは競争にならない時代がすぐそこまで来ているかもしれません。
ここではそんなヒントになればと、とても珍しいデイサービスで、特徴的なものを挙げて行きたいと思います。
カジノ型デイサービス
最近増えてきているのがこのカジノ型デイサービスです。
施設内では仮想のチップが使われており、ルーレットやトランプ、パチンコなどで賭けを行うことができます。
頭を使ったり賭けることの緊張感が認知症予防に良いのだと言われます。
また、チップをもらうためにリハビリを行ったり、職員の手伝いをしたりと機能訓練も取り入れています。
打ちっぱなしゴルフができるデイサービス
これはかなり珍しいデイサービスです。
おそらくこういうデイサービスを作りたいというよりは打ちっぱなしのお客さんが少ない時間に何かできることは無いかと言う観点から生まれたものだと思われます。
バイタルチェックを行ったら早速打ちっぱなしスタートです。レッスンプロの指導があるのでしょうか。いろいろなショットを教えてもらえるようです。
介護保険を認定者がどこまでゴルフができるかという疑問もありますが、予防を中心にやられているものだと思います。
男性専用デイサービス
デイサービスに通う男女比は大体8:2から7:3と言われています。
もともと女性の方が長生きですし、社交性があることが理由だと言われています。
ただ、男性が外に出たくないわけではありません、一般のデイサービスでの雰囲気に馴染みづらいだけで外に出たい方はたくさんいらっしゃいます。
そんな男性のために、麻雀、カラオケ、パソコンなど男性が好みそうなアクティビティを揃えたデイサービスができています。
ナイトサービス
デイサービスが朝から夕方までならナイトサービスは夜に要介護者をお預かりするサービスとなります。
ナイトサービスはお泊りデイサービスとは違い、18時ごろから始まり22時には帰るように設計されており、ご家族が夜に出かける用事のある方やよる寝る前にお風呂に入る習慣のある方などが選択されているようです。
また、デイサービスからの延長やご家族の急なお出かけなどにも対応する事業所が多いためとても重宝されるようです。
他にも古い日本家屋に囲炉裏を作ったデイサービスがあったり、幼稚園や保育園に併設されているデイサービスなんかもできています。これからのデイサービスはどのようなもの出てくるか注目していきたいと思います。
【介護保険とデイサービスに関する記事はこちら】