かねてよりデイサービスの開業にあたって何が一番難しいことかと言うと、不動産を探すことだと答えている私ですが、運良く素晴らしい物件に巡り会えてもそのまま契約できるわけではありません。
不動産屋やオーナーと家賃の交渉やリフォームについての相談をしなければなりません。
今回は私が経験した気に入った不動産が見つかった後、不動産屋やオーナーとの交渉の中で苦労したことを記事にしていきたいと思います。
是非参考にしていただいて同じような問題が起きないように気をつけてください。
高齢のオーナーとの言った言わない交渉
都内で物件を探していた時の話です。
良い物件だったので躯体や給排水、ガス、電気などの設備面の調査をしていたら、排水管の広さが足りませんでした。
その場にオーナーがいらっしゃったので相談したら借りてくれるなら水道管の交換を行いますと言ってくれれました。
70台中盤くらいの女性だったので、その場にいた不動産屋にもその旨を確認して、リフォームの準備を始めました。
いざ工事となった時にオーナーの息子から連絡があって、それは支払えないと言ってきました。
それは困るとオーナー本人に確認を取りたいと言っても、忘れてしまっているとか高齢だからもう会わせられないなどと拒否されてしまいました。
不動産屋に確認してもそのことについてはオーナーと話し合って決めてほしいと言われてしまい、突き放されてしまいました。
結局工事費が破格に上がってしまうため、その物件は諦めることにしましたが、大きな機会損失となってしまいました。
間に入ってくる不動産屋
地方でやっている地場の不動産屋は長年その地域で経営してるせいか、上から目線で来られる方がたまにいます。
大概は丁寧に対応してくれるんですが、
不動産も気に入り、オーナーとの価格交渉を行っていたのですが、間に入った不動産屋の方がとても態度が横柄で細かい交渉を行おうとすると面倒くさがったり、それは無理だとオーナーに聞かずに突っぱねるようなことが続いていました。
特にお店の前の駐車スペースの使い方に関しては他の業者と共有でしたので、微妙な交渉が必要でした。
駐めさせてもらえなければ、他で借りなければならなかったので大きな経費負担になってしまいます。
それ関しても不動産屋が他で借りろと突っぱねたので、私はオーナーの元に菓子折りを持って、直接尋ねて交渉をしました。
わざわざ埼玉県の三郷まで言って直談判したおかげで、他の業者の方と調整してくださり、うまく2台駐める許可を得ることが出来ました。
不動産屋が知らないふり
実は1番最初の例と同じ不動産屋の件ですが、不動産屋の担当者の女性が交渉の内容について全然記録も取っていないし、交渉の過程で決まったことについて契約書に反映されていなかったりととてもいい加減な担当者でした。
契約の更新期間を3年とすることを決めていたのに2年となっていたり、水道管の交換をオーナー側で行うと言ったことも知らないふりをされてしまいました。
そのことを指摘しても真面目に取り合おうとせずに、とても困らされました。
こういった不信感もあったので、上の例の件はお断りをすることにしたのですが、不動産屋の担当者の力量や誠実さはしっかりと確認した方がいいでしょう。
不動産の知識がないのは百歩譲って許すことはできても、誠実さやいい加減な態度を取られては信用することは出来ません。
確実な交渉
大した数の不動産交渉を行っていない私でさえも、上に書いたような問題が起こっているのですから、どこにでも起こりうるトラブルなのでしょう。
こちら側の対応で防げるトラブルは予め潰しておきましょう。
ちなみに、トラブルが起こりうる賃貸契約に関する交渉の項目は下記のようなものがあります。
- 賃貸料
- 更新料
- 更新期間
- フリーレント期間
- 躯体に関わる工事の許可
- 躯体に関わる工事の負担
- 共有スペースの使い方
- その他
このような多岐にわたる項目を不動産屋を介して行っていくことになりますので、その交渉過程で伝言ゲーム的に内容が変わってしまったり、言った言わない問題に発展してしまったりといろいろな困難が待ち受けています。
そのためにも交渉過程では極力文書化したり、直接あって話すことで大分解決される可能性があります。
面倒ではありますが、不動産屋を通すときには必ずメールやFAXなどで連絡を取り合うようにしましょう。
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