デイサービスを運営していると様々な営業アプローチがあります。
もちろんちゃんとした商品を扱っている業者もあるのでしょうが、たまに首を傾げざるを得ない内容もあります。
そういった業者は介護事業所をターゲットに名簿を集めてかたっばしから回っているところもあるようです。
私の個人的見解ですが、介護事業所は高齢の経営者や女性経営者が比較的多いためカモとしてターゲットにされてしまうケースが多いのではないかと思っています。
今回は私が経験してきた質の悪い営業について情報を共有していきたいと思います。
コピー機
コピー機の営業はたくさん来ます。
契約形態は①月々のリース料+②印刷枚数×単価といった契約になります。
業務用の複合機で各メーカーが主力で進めている商品は販売価格100万円から200万円程度の価格帯です。
これでリースを組むと月々1.5万円から3万円になります。そこに印刷代白黒2円、から15円程度の値段設定が多いようです。
正直小規模のデイサービスには高性能すぎますし、高すぎます。
このようなコピー機の契約はしてはいけません。
私がどうしているか
デイサービスの運営であれば家庭用のプリンターで十分です。
また、FAX機能や電話の機能までついているものを使えば場所の節約にもなります。
プリンターの機種を選ぶ際にはまずジェネリック(非純正)インクが充実しているかを調べています。
純正のインクは非常に高いので私は使いません。
ジェネリックインクだと1,000円程度で売られているものが純正のインクだと5,000円もする場合があります。
純正でないとメーカーの保証が受けられないといいますが今まで数台を数年間使ってきましたがほとんど壊れたことはありませんし、故障してしまったらいっそ買い換えたほうが安いくらいです。
新機種や大量に流通していないプリンターはジェネリックインクが少ないことがあるので注意して下さい。
数年前の売れ筋の商品だとインクも充実している可能性が高いでしょう。
これであればプリンター代は2万円以下、白黒印刷1枚当たり2円以下にはなります。
カラオケ機器
カラオケ機器の営業もどの施設でも1度は経験があるのではないでしょうか。
施設にあるTVにつなげればマイクもスピーカーもついていて本格的なカラオケの体験が行えるようなものです。
確かに良い音響でカラオケができたら高齢者も喜びますからすでに導入されているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近ではヨガやオリジナル体操の動画が収録されており、レクリエーションのも使いやすくなっているようです。
金額はリースで月々2万円程度、それに曲の更新料として月々1万円程度の値段設定が一般的なのではないでしょうか。
更新料が気になりますが、カラオケでご利用者様の契約を獲得できるのであれば躊躇するような話ではないでしょう。
しかし、カラオケが嫌いな人もいることも意識する必要がありますし、すぐに使わなくなった施設の話は何回か聞いたことがあります。
ネット回線やスマホ
NTTやAUなどを名乗ってネット回線の値下げやスピードアップをうたって契約を迫る業者があります。
まずは使っている回線のキャリアを確認して、自分の進める業者と違うとわかれば攻勢をかけてきます。
パソコンを使っていて少し動作が鈍くなっていませんか、ならばうちの光回線に変えないかなどと問いかけてきます。
光回線であればどこの業者から入っても通信速度は一緒です。動作が鈍いのであれば他に原因があるはずです。
また、値段が安くなるといっても通信料が非常に少ない場合に限られるなどのからくりがあります。
またスマホに関しても同様に事業所用のスマホを持つことを進めてくることがあります。
事業所で使う電話がスマホである必要はありませんし、データ通信もほとんど行わないでしょう。
もし事業所で電話が必要であればガラケーの契約で十分だと思います。
ホームページ作成
ホームページの作成も質の悪い営業の電話が非常に多い分野です。
無形のものですし、よほど詳しくなければ値段設定や製品の評価の仕方がわからない人が多いからだと思います。
災厄のケースだと月々5万円のリース契約を5年も組まされたというような話をきいたことがあります。
これは数年前に中小店舗事業者を狙ってとても流行ったやり方です。
パソコンに対するリースという契約になるのでクーリングオフが行えないなど、よっぽど考えられた仕組みです。
皆様もこのような勧誘を受けたことがあるのではないでしょうか。絶対に契約してはなりません。
サーバーやドメインの取得は少し難しいかもしれませんが、ネット上で調べればいくらでも出てきますのでやってください。
そうすればホームページの制作は数ページ程度であれば10万円程度で行う業者があります。
ランサーズやココナラなどの業務発注サイトを利用すればさらに安く作ってもらえるかもしれません。
いずれにしろ、介護事業所は名簿も手に入りやすいですし、カモにされがちです。
本当に必要なものなのか、適切な値段なのかを吟味して利用するようにしてください。
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