物件が決まったらリフォームを行っていかなければなりません。
物件選びはみなさんもご経験があるでしょうが、リフォームに関しては経験のある方は少ないのではないでしょうか。
リフォームを行うにあたっての流れや注意点について記述していきます。
目次
リフォーム業者の選定
リフォーム業者の選定は可能ならば物件選びの段階から目星をつけておきたいです。
内覧に同行させる事ができれば参考意見も聞けますし、業者の実力を知ることもできます。
構造や水道ガス電気などについて確認してもらいながら物件選びの助言をもらいましょう。
リフォーム業者の選定については最低下記の条件を満たした業者にしましょう。
介護事業所(デイサービス)の施工経験がある
デイサービスには施設要件という縛りがあるため、必ず介護事業所の施工経験がある事業者を選びましょう。
設計も可能か
大規模な施設であれば設計と施行、管理などと分業されているのでしょうが、小規模のデイサービスであればわざわざ設計士に依頼する必要はないと思います。
これも介護施設の経験がある業者であれば、必ず設計も可能なはずです。
何かあったらすぐに来れるか
何かおきたときにすぐに来てくれるフットワークがあるかは重要です。
電話したらすぐに出るか(又は折り返すか)、呼んだらすぐに来るか。
日々のやり取りからの対応を確認しておきましょう。
デイサービスを運営することができない程の欠陥が出てしまった場合、リフォーム業者がすぐに対応してもらえなかったとすると、最悪の場合営業を停止しなければなりません。
1日営業を停止するだけで売上の3%が消し飛んでしまいます。
設計
理想的な物件が見つかったら不動産の契約を行う前に構造調査と設計を同時並行で行ってもらいましょう。
こちら側の理想を伝え、構造上の条件と施設基準を鑑みた上で設計を行ってもらいます。
なれないうちは設計図を見てもピンとこないことが多いでしょう。
なるべくイメージを共有するために完成図のイメージなどを書いてもらいましょう。
自分の理想のデイサービスになっているのか何度も何度も打ち合わせして仕上げていく必要があります。
完成してから思わぬところに階段ができていたり、スペースが思った以上に狭いなどということがないように気をつけます。
見積もり
見積もりは最低3社から取ってください。
見積もりを出してもらう場合、必ず金額を指定してください。
その金額内で必ず収めるような見積もりを出させましょう。
見積もりは詳細に確認します。
どこからどこまでが見積もり内で、どういったところに追加料金が発生する可能性があるか確認しておきましょう。
壁紙・床・天井などの選び方
壁紙、床、天井を選ぶのはデザイナーに任せるのもいいかもしれませんが、
思いがあるのであればぜひご自身で選んでもらいたいです。
センスがなくても良いものを選ぶコツは、
ネット上にある画像を見本にして選ぶやり方です。
私は有名なカフェやホテルの内装を見本にしました。
大概のリフォーム会社はカタログなどを見て決めようとします。
しかし、カタログでは小さい見本のみしか載っておらず仕上がりがどのような形になるのか想像ができません。
結局壁を貼ってみたらイメージと全然違ったなんてことになりかねません。
できれば気に入った素材を実際使っている建物を紹介してもらい、見に行きたいところです。
それが困難ならメーカーから利用している写真を取り寄せてもらいましょう。
施工に関して
実際のリフォームの工事期間は綿密に打ち合わせを行ってください。
指定申請に工事後の写真が求められますので、
役所への最終提出日の前には工事が終了している必要があります。
特に水回りの工事はアクシデントが多く、工事が遅れる原因になりがちです。
くれぐれもギリギリの作業にならないように業者に確認をしてください。
また、リフォームを施工している間、必ず何度か現地確認に行ってください。
サボったりいい加減な工事が行われているとは思いませんが、
依頼者の目が行き届いていることは意識させた方がいいです。
リフォーム後の対応
リフォーム後の対応については契約前にしっかりと確認しておきましょう。
通常利用するしていく中で欠陥が発覚した場合、
必ず無償で修繕してもらえるように約束しましょう。
リフォームの欠陥については引き渡し後に、利用していく中で発覚していることがほとんどです。
リフォーム後に欠陥の出やすい個所
- 壁紙の端(剥がれ)
- 浴室の排水関係(傾斜、防水、水漏れ)
- ドアの開閉部(鍵の施錠)
- コンセントの位置、各スイッチの配線
- シャワーのホース
- トイレ周り
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