自転車で始めて大きな事故を起こしました。
幹線道路を走行中によそ見をしていて前に止まっておる車を避けきれずにぶつかってしまいました。
後方のバンパーと前輪がぶつかり、その衝撃で顔面から前方に投げ出され、ルーフの出っ張りに顔面を殴打してしまいました。
救急車で慈恵大附属病院に運ばれ、MRIを取ったり眼科の先生に見てもらった結果、目の周りの骨の骨折の疑いと瞼の上をに15センチほどの切り傷が確認されました。
脳内に出血や首の骨に以上がなかったのでひとまず安心しました。
その後すぐに縫合手術に入り、20針ほど縫いました。
手術は1時間ほど行われて無事に成功し、傷跡もそうは残らないのではとのことでした。
入院することもなくすぐに帰っていいよと言われ、そんなものかと驚いたほどでした。
家族にも従業員にも心配や迷惑をかけることになり、とても反省しています。
今後はヘルメット着用を義務付け、安全運転を心がけようと決めた次第です。
さて、ただの事故報告をしても皆さんにとってなんの意味もないですね。
ここからは事故を経験して感じた安心を与えることについてお話して見たいと思います。
安心を与える
今回、大きな不安を抱える場面が2つ有りました。
事故現場に駆けつけてくれたカップル
まずは事故を起こした直後、救急車が到着するまでです。
事故の直後、私は頭部から出血がひどかったので両手の手袋で出血部を抑えうずくまっていました。
混乱して状況も飲み込めずただ痛みに耐えるだけでした。
すると1組のカップルがすぐに駆けつけてくれ、男性が119番に通報を入れてくれ、女性が私を横にさせてくれました。
衝撃でメガネも壊れ、携帯電話もふっとばされていた状態でしたので、もし誰も駆け寄って来てくれず、一人で電話を探し119番にかけることが出来たかというと自信がありません。
救急車が来るまで10分ほどでしょうか、私の傍らで全身をさすってくれたり意識があるかどうか声をかけ続けてくれました。
私にとっては長い長い不安な時間、とても心強くありがたかったです。
翌日に警察に連絡しそのカップルのことを聞いたのですが、状況を説明したら名前も名乗らずに去ってしまったとのことでした。
縫合手術をしてくれた先生
また、縫合手術が決まった時、その場で手術を始めると言われとても驚きました。
先生を待っている間も、痛くないのかなとか傷は残らないかなととても不安でいました。
先生はとても穏やかな口調で喋られるベテランの方で、言葉も丁寧でいて冷静な印象を受けました。
手術が始まるまで数分の会話でしたがとても安心することが出来たのを覚えています。
手術が始まっても、「痛くない?」「ちょっと引っ張るから我慢してね」「血管は繋がったよ」など優しく声をかけ続けてくれました。
手術中もこんなに会話するんだなと言うくらいでしたが、リラックスすることが出来てように思います。
時間は1時間ほどでしたでしょうか、悶絶するような痛みもなく手術を終えることが出来ました。
ただ、最後糸の引き具合を調整する作業になるとそのベテラン先生から若手の先生(研修医とかかも)に代わることになりました。
大きな病院で他の患者さんもいるのでそれは仕方のないことなのでしょう。
その先生はあまり喋るかけてくれることもなく淡々と作業していたのですが、表情からも不安のようなものが見とれてこちらも少しやきもきしました。
最終的にはベテラン先生がやってきて再度調整をしてくれたので問題なく終わりました。
声をかけること
今回の件でとても感じたことが不安を感じている人に対して声をかけることがいかに大切かということでした。
事故後一人でうずくまる私に声をかけて励ましてくれたカップル、突然の縫合手術の際に不安を取り除くために穏やかに話しかけてくれたベテラン先生。
ただそばにいて声をかけてくれるだけでとても勇気づけられまいた。
人間のコミュニケーションの原点でもあるそばに寄って声をかけるということがいかに言葉の内容以上に意味を持つのかということを改めて理解しました。
生意気なようですが、先に出てきた若手の先生にはベテラン先生の技術的な面も見習ってほしいですが、安心するような声掛けなどの心がけも見習ってもらいたいと思いました。
私も高齢者の命を預かる仕事をしている身として、不安を持っている人たちにいかに声をかけて安心させることが重要なことかを理解することが出来きました。
特に独居で暮らしている方や重い病気を抱えている方は毎日が不安で仕方ないかもしれません。
そんな方々になんの根拠もないかもしれませんが、寄り添い少しでも明るくなるような声掛けを行っていきたいです。
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