年末スペシャルと銘打って儲かるデイサービスについてまとめはじめましたが、4店舗目開業(足立区3月1日オープン予定)準備のため記事のアップが遅くなってしまいました。年始スペシャルに訂正です。
さて、大規模デイサービスの魅力の続きです。
パート①はこちらから。
人件費率(規模の経済)の続き
人件費について規模の経済の恩恵を捉えやすいようにサービスごとに下記のように区分して考えて見ましょう。
担当 | 規模の経済の恩恵 |
送迎担当 | 小 |
入浴担当 | 小(大浴場の場合は中) |
機能訓練担当 | 中 |
フロア見守り担当 | 大 |
その他事務担当 | 中 |
送迎の規模の経済
まず送迎についてですが、送迎における規模の経済は効率的にたくさんの利用者を送迎することで発生します。
簡単な指標としては送迎人数/時間で表すことができます。
この送迎は利用定員を増やしたところで規模の経済は働きにくいのです。利用者数が増えれば利用地域も広がってしまうからです。唯一車を大きくすることで効率化が図れるのですが、車の大きさも限度があります。
入浴の規模の経済
次に入浴についてですが、入浴は個浴を使うか大浴場を使うかで話が変わってきます。当然個浴を使っているところは定員が増えたところでその分だけ職員を用意しなければならないのであまり規模の経済は働きません。
着脱担当の職員を統一して効率化することくらいでしょうか。
大浴場を使う場合は規模の経済が働きます。
当然事故に気をつけなければならないのですが、入浴中に利用者が事故を起こす箇所は限られているので、その際に職員がつくことによって効率化することができるでしょう。
新店舗には大浴場を設置する予定です。4名の入浴に対して2人の職員で対応するようにしています。
当然脱衣所までの呼び込みの工夫、手すりの位置、洗い場から浴槽までの位置や距離などハード面においても相当の工夫を施した上で可能になる効率化です。
機能訓練の規模の経済
訓練器具 | 規模の経済の恩恵 |
マッサージ | 小 |
IADL系個別訓練 | 小 |
筋トレマシン(上半身) | 中 |
筋トレマシン(上半身) | 大 |
ランニングマシン | 中(安全性を考慮) |
エアロバイク | 大 |
集団体操 | 中 |
機能訓練も工夫次第で規模の経済が働きやすい業務になります。
当然マンツーマンでじっくりと体をもんだり、それぞれの生活動作に合わせたリハビリプラン(個別機能訓練加算Ⅱ相当)を実施するような機能訓練では規模の経済は働きにくいです。
規模の経済が働きやすいのは筋トレマシンなどの器具を使った機能訓練です。
大体の筋トレマシンは一度座らせてしまえば安全に利用できる様になっています。つまり座るまで注意すればその後はご自身で(勝手に)トレーニングしていただけるわけです。
細かいことを言えば、上半身系トレーニングはバランスを取りやすいためずり落ちる危険性が低く、下半身系はバランスが取りにくい傾向があります。
有酸素系のマシンなんかもランニングマシーン(トラッドミル)は転倒の可能性がありますが、クロストレーナーやエアロバイクですと転倒の危険性はだいぶ低下します。
特にリカンベント型のエアロバイクは座りやすいですし安全です。
また、集団体操なども安全面をクリアできれば少ない人数で大量の利用者を相手にすることが可能です。
パート③に続く。
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