今年の秋口頃に『日帰り温泉型デイサービスはつね』の4店舗目の開業を考えています。
規模としては今までは小規模ばかりでしたが、今度は少し大きめの規模を考えています。
そんな中で新しい従業員の雇用を考えたり、各店舗からの配置転換を考えたりと頭の中をぐるぐる悩ませているのですが、従業員の役職や昇給についても悩みの一つです。
新しい役職をお願いするには昇給が必要です。しかし、利益が出るどころか最初は出ていくものばかりが嵩むような中で昇給は可能なのか正直不安もあります。
皆様も職員の昇給についていろいろと考えたり悩まれたりしているのではないでしょうか。
今回は従業員の昇給について考えて見たいと思います。
昇給ってそもそも・・・
まず、昇給はそもそもどのような時に行われるものなのでしょうか。
こんな疑問は大企業に努めていた会社員時代は微塵もわきませんでした。
だって、年次が進んで行くに従って自然と上がっていったからです。
大体の昇給コースが決められていて新入社員から5年位はどんなに頑張っても大した差はつきませんでした。ですから社内ニートなんて言う言葉が生まれたりしたのでしょうか。
しかし、自分で会社を起こして見るとその様子は一変しました。
給料を上げるということはその分会社の固定費が上がることを意味し、下げることは出来ないのです。
例え月1万円昇給させたとしても年に直せば12万円会社の利益を押し下げることになるのです。
これが年次によってどんどん昇給などということになると会社の経営を圧迫しかねません。
もちろんその分会社の利益が上がっているのであれば問題はないのでしょうが、毎年確実に増益が続くなどという保証はありません。
ですから中小規模の会社にとって、昇給とはその社員が増加させた利益から会社と社員に分配するものでなくてはならないと考えています。
デイサービスの昇給
デイサービスにおいてもそれは同様で、新規ご利用者様の獲得や加算の取得、業務の効率化や経費の削減などを行った社員に対して昇給を行うというのが理にかなっています。
しかし、個々人がどのくらい利益に貢献したかをうまく測ることはかなり難しい作業になります。
不平不満が生まれる原因にもなりかねないので、最新の注意を払って制度を作る必要があります。
また、役職に応じて職能給をプラスして行くことも考えられます。
介護職から始め、介護福祉士を取得したら介護リーダー、その後生活相談員や管理者になって行くという昇進の段階での昇給も可能です。
ちなみに私のデイサービスでは下記に連動した歩合給制度を導入することで昇給を行っています。
- 管理者=売上と利益
- 生活相談員=売上
- 介護職リーダー=送迎や入浴をこなした人数
これを行うことで売上や利益を上げていくインセンティブにもなっているのです。
また、昇進していくごとに歩合部分も上がっていくので昇進に対する意欲も与えることが出来ます。
利用者定員と役職不足の問題
しかし、デイサービスの昇給にとって大きな障害となるものが2つあります。それが利用者の定員と役職不足の問題です。
デイサービスは定員のあるビジネスです。定員以上にご利用者様を受けれることができません。これは特に小規模のデイサービスを経営されている方にとっては切実な問題です。あるところまで行くとどうしても売上を上げることの出来ない天井が生まれてしまうのです。
もちろん始めたばかりのデイサービスで売上が右肩上がりの場合は問題はないのですが、人気店であれば2,3年もすれば定員いっぱいになってしまうでしょう。
定員いっぱいのデイサービスに努めている従業員は利益を増加させることは難しく昇給させることが出来ないというのが定員の問題です。
そんなにサービスを改善しても業務を効率化させても利益を増加せるることが出来ない状態では会社も分配することは難しいのです。
また、それならば昇進させて昇給させるという考えもありますが、そもそもデイサービスの役職は下記のように分けられており、管理者は各施設1名、生活相談員は多くて2名というようにポストの数が少ないためポストに空きが出なければ昇進させることも出来ないという問題もあります。
多くの施設が管理者が長く居座っているため下の人間の給料が上がらないというような問題を抱えているのではないでしょうか。
- 管理者
- 生活相談員
- 機能訓練指導員
- 看護師
- 介護リーダー
全ての解決方法
さて、上記2点の問題点を解決する方法が1つあります。
それは新規店舗を増やしていくことです。
新しい店舗を開業することで元々管理者をやっていた人間を新店舗に移動させることができますので、役職が空きますので店舗内での昇進が叶います。
また、新しい店舗では売上0から始まるわけですから、利益を増やすための社員のモチベーションも高めることが出来ます。
また、店舗数がある一定数以上になれば統括部長などの役職を作る必要がでてきます。
経験値のついてきた管理者をその役職に据えることで全体の管理を行わせます。
私のデイサービスでは次の4店舗目の開業に際して統括する役職を置く予定にしています。
昇給とは社員の当然の要求であり、大きなモチベーションの一つです。
これを怠り不満をもたれることは避けなければなりません。売り手市場の現在ではすぐに社員に逃げられてしまいます。
必ず昇給を制度化して社員に理解させておく必要があります。
しかし、デイサービスは飲食店やサービス業のように一店舗で上げる利益に限度があります。
そのため、店舗数を増やしていかないと職員の給料を上げ続けることが不可能なのです。
ですから、ある程度売上が立ってきたら必ず新しい店舗の開業を視野に入れて経営を行わなければなりません。