さて、これまで大規模デイサービスの研究内容を共有してきました。
このシリーズも後2つです。
今回も数字に現れにくいがとても重要な効果についてお話していきます。
これまでの記事
代替職員の確保
職員のシフト管理に頭を悩ませているデイサービス管理者は数多くいることでしょう。
特に私は小規模デイサービスを経営してきましたので毎月月末になるとシフトの穴をどうやって埋めようかと頭を悩ませていました。
小規模デイサービスの場合、常時3名から5名程度で現場を回していることでしょう。
全職員の体制としては正社員が2名とパートが6,7名程度でしょうか。これは土日営業をするのかによってだいぶ変わるかもしれません。
少ない人数で回していますから1人でも休みがでてしまうと、業務が物理的に回らなくなってしまいます。
そして少ない手持ちの職員から変わりにこれる人を探さなければなりません。
結局変わりの職員が見つからずに自ら休みを返上で出勤したことが何度も有りました。
実は2店舗目、3店舗目を出す際にはシフトの悩みを解消できるかと期待しておりましたが、それは幻と終わりました。
新しい店舗から電車を使って40分ほどの店舗なのですが、結局他の店舗に助っ人に行ってくれる職員はほぼいませんでした。
これが大規模デイサービスとなると、正社員だけで5名以上。パートは10人以上確保している場合が多いでしょう。
当然最初にこれだけのメンバーを揃えるのは簡単でば有りませんが、頼もしい限りでしょう。
誰かが急に休まなければならなくても、休んでいる誰かが手助けに来てくれそうな気がするでしょう。
また、大きな施設であれば管理者や生活相談員は事務作業に集中することになるでしょう。
そういった役職者でも緊急時であれば現場に出てきてくれる体制を作っておけばいざというときに助けとなるはずです。
大規模サービスの広告効果
今や日本国内には5万に迫るデイサービスがたけのこのように乱立しています。
こんな中でデイサービスを開業したところで、よほどの特徴がなければ話題にもならないでしょう。
しかし、これが30認定員以上のデイサービスともなれば事業所数はガクッと減っており、できるだけで話題となることは必須です。
特に東京都内などで大規模デイサービスの開業は不動産価格の高騰もあり、かなり高いハードルとなっているのです。
この話題となるというのが重要で、ケアマネジャーは女性が多く、横のつながりも強いため口コミはすぐさま広がっていきます。
大規模デイサービスとなれば話題のためにも必ず見ておかないと、と思うケアマネジャーもいることでしょう。
当然間口も広がれば目に入ることも多くなるため視認率も上がります。
また、介護職特に訪問介護職員は自転車で移動していることが多いので、大きいデイサービスで移動の最中に目に入るはずです。
従業員に対する信頼の記事でも書きましたが、大きいデイサービスというだけで働きたくなる気持ちもあるのでしょう。
パート⑥に続く。
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