別邸はつね西新井では初めての大規模デイサービスへのチャレンジということで採用に関しても初めて 理学療法士や看護師を採用するなど大きなチャレンジがありました。
3月まででオープニングスタッフとして必要なメンバーを採用することができましたので、採用に関して改めて得た知識ややってみた工夫についてお話していきたいと思います。
大規模デイサービスの採用
大規模デイサービスであることで採用に有利に働くことは過去の記事で紹介しました。
大規模デイサービスであるだけである程度資本があることやしっかりとした事業計画のもとで作られていると感じるのでしょう。
今回の採用面接は店舗が出来上がるまでは近くの喫茶店で行っていたのですが、事業所で面接を行うほうが成約率が高かったです。
介護職員の給与事情
私がデイサービスを始めた10年前と比べて採用の状況はだいぶ変わりました。
当時であればハローワークに求人を出せば1週間以内に複数件の応募がありました。
しかし、昨今の景気拡大、人不足のせいでハローワークに求人を出しても反応が薄くなってしまいました。
給与に関しても介護職パートであれば時給950円くらいが基準であったのが、今では差東京都の最低時給が1,013円と1,000円を超えています。だいたい1,100円くらいが相場でしょうか。
正社員の場合は20万円を下回っては採用することはできないでしょう。
地元のハローワークに通え
普段求人を出したり内容の変更をする場合、自宅近くの渋谷に行くのですが、新しい店に求人を出す際には必ず一度地元のハローワークに行くようにしています。
そこで担当者に給与の相場や地元の採用状況や傾向を教えてもらうようにしています。
東京23区内でも地域によって採用状況に傾向があるものです。
例えば、今回の足立区は地元密着の考え方が強いため近隣からの応募が見込まれる一方電車を使って通うような人はあまりいないというアドバイスを受けました。
また、給与よりは家の近くであることの方が重要視する傾向もあると言っていました。
そこで、求人サイトの利用はやめ、ハローワークと店の壁に採用のビラを貼り付けることにしました。
このように地域ごとの傾向を捉えると採用もスムーズに行くかもしれません。
面接は店が選ばれる時代
元々、面接は採用する側が選ばれるわけではなくお互いのマッチングの場であるべきであると申し上げてきました。
しかし、今の時代は一方的に施設側が選ばれるような時代になってしまいました。
面接という『こちらが選ぶ』場で『選ばれるための工夫』を散りばめていかないといけないのです。
露骨に接待的になると違和感を感じさせてしまいますし、よほど困っているように映ってしまうのもよくありません。
通常行われる流れの中でこちらのアピールを盛り込んで行きます。
施設のアピールのポイント
- 施設や会社の自己紹介から始める
- 施設の全容やスケジュール感とともに仕事内容を伝える
- 給料や休日の話ははっきりと伝える
- 面接の中で他のメンバーと会話する機会を作る
- 質問をする時間をゆっくり長く取る
採用への種まき
常日頃から仲の良い介護関係者には誰か転職を考えている人がいれば、紹介してほしいと発信していました。
特に利用者を紹介済みのケアマネは狙い目です。
施設のメンバーの働きぶりを知っているので良い関係を築いているのであれば結構な確率で紹介してくれるでしょう。
そのおかげもあって、今回の施設の開業にあたっては紹介で3名も採用することができました。
看護師採用奮闘記
最も苦労したのは看護師の採用でした。ハローワーク経由で1名、知人からの紹介で2名、私の知人1名と面接を行いましたがすべて断られてしまいました。
断わられてしまった理由は様々でしょうが、給料の問題や働き方の問題を突っ込まれることが多かった気がします。
給料の設定も難しかったです。
大きい病院と個人クリニックでは給料も違いますし、ましてや介護業界は看護師の採用数自体が少ないので基準があってないようなものでした。
また、仕事内容も基本としてのバイタルチェック以外に、はっきりと口腔ケアや機能訓練などどのようなことをやってもらうか明確にできずにいました。
それでは不安にさせてしまうので『口腔ケア・機能訓練・送迎・計画書作成』の中から得意分野を選んてもらうということにしました。
そして3月も終わり頃にハローワーク経由で応募があり見事採用することができました。