ここでは歩行のメカニズムを構成している各筋肉を紹介していきます。
ご利用者様の歩行状態を確認した上で弱い筋肉をトレーニングすることでバランスの取れた歩行を可能にします。
目次
前脛骨筋
足首から爪先を上に上げるスネの筋肉です。
歩行ではイニシャルコンタクトで利用され、かかとから着地後つま先がスムーズに地面に接地する際に使われます。
この筋力が低下すると爪先が下に垂れ下がる『下垂足』なり着地が爪先から先について踵が着地するときにパタンと音がなることが多いです。
前脛骨筋の鍛え方
手すりなどに捕まりながら両足を揃えて立って、つま先立ちを行います。
お尻をつけて座りながらつま先を上げ下げすることでも鍛えられます。
大殿筋
お尻の筋肉です。大殿筋は股関節を動かすすべての動作に関わる下半身の肝です。
股関節を後ろに曲げるときに使います。
大殿筋の鍛え方
膝を上げて仰向けに寝ながらお尻をあげます。
中殿筋
中殿筋はミッドスタンスの上体をまっすぐ保つために使われます。中殿筋が弱くなってしまうと歩行中のバランスが崩れやすくなります。
バランスを欠いてあるき続けると骨盤の歪みにつながってしまいます。
中殿筋の鍛え方
椅子に座った状態から股を大きく開いて閉じます。中にクッションなどを入れて潰しても効果的です。
腹筋・背筋
お腹周りの筋肉です。要介護者が歩行困難になる原因として状態が前に曲がっていることがあげられます。背中が曲がっているという状態です。腹筋背筋を鍛えることによりまっすぐ立つことができれば歩行が安定します。
腹筋・背筋の鍛え方
椅子に座りながら上体を前後左右に
ハムストリング
太ももの裏側の筋肉で股関節の伸展(足を後ろの伸ばす)膝関節の屈曲に使われる筋肉です。
ターミナルスタンスで股関節の伸展時に使われます。
ハムストリングの鍛え方
椅子に座った状態から足を交差して下の足は上に、上の足は舌に力を入れて拮抗させます。
そして膝を曲げ伸ばしを行います。
大腿四頭筋
太ももの前側の筋肉で膝関節をの伸展させるときに必要な筋肉です
スウィングで足を前に振り出すときに使われます。
大腿四頭筋の鍛え方
椅子に座った状態から足を屈伸させます。両足で行ってもいいです。
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