ここをご覧になっている経営者や管理者の皆さんには配偶者はいらっしゃいますでしょうか。
デイサービスの経営者や管理者の年齢は比較的高いと思われますので、ご結婚されている方が多いのではないでしょうか。
今回はそのパートナーとの関係について、少し怖い話しをしていきたいと思います。
皆様とパートナーとのスタンスは下記のどれですか?
① 一緒に現場で働いている
② 裏方として働いている(売上や利益を把握している)
③ ビジネスについて関与していない
介護業界ではともに資格者で一緒に独立を行ったなどという①のパターンが多いかもしれません。
気のしれた奥様とともに困難に立ち向かっていく
なんていう事業所は多いものです。
私の考えでは理想は③です。
ビジネスについて何も関与させるべきではありません。
もちろんとても配偶者がとても優秀でそのリソースを使わない手はないと言うかもしれませんが、その場合は別法人を作って違ったビジネスを扠せればいいです。
事業所がうまく言っている場合、
①または②の場合パートナーは調子に乗ってしまう危険性が有ります。
最も危険なのが①で他の従業員に対して高圧的な態度を取ることによって事業所のないに不協和音を生むことです。
また、②の場合は知らないところで浪費などを行い事業を圧迫することが懸念されます。
もちろんそんな性格の悪い配偶者じゃないと指摘をされるでしょうが、
私は豹変してしまった社長の奥様を目の当たりにしたことがあります。
その時は、うまく行っていたデイサービスの社長さんが新規店舗出店の際に奥様に全てを任せた事例でした。
奥様は生活相談員として立ち上げから事業所を支えていましたし、
法律にも明るく業務のマニュアルを作成するなど業務の共通化にも理解がある優秀な方でした。
安心して新店舗を任せ、半年がたったものの一向に売上が立たず、赤字を垂れ流し続けていました。
私が相談を受けて調査した結果、奥様が自分の気に入った従業員を贔屓することによって、他の従業員がやめてしまっていたり、高齢者の介護に関係のない高級な家具を集めていたり、ケアマネジャーへの営業をまるで行っていなかったりと驚くべき事実が浮かび上がって来たのです。
ヒアリングしてわかったのですが、奥様は他の店舗がうまく行っているしここが赤字を出しても問題ないことがわかっていたので怠けてしまった。
とおっしゃっていましたが、私は社長にすぐに奥様に経営から身を引いてもらい、すぐにご自身でこの事業所を立て直すように支持しました。
少々酷ですが、奥様には会社からそれ相当の給与払い続けることを条件に完全に会社から排除してもらいました。
このようなことは意外と多くの事業所で起こっており社長を悩ませる種になります。
また、私はパートナーに売上や利益も教えるべきではないと思っています。
パートナーが売上や利益によって一喜一憂してしまうと、あなたが大きな経営判断をする際の妨げになってしまうことがあります。
大きな事業投資をする際には必ず損失がつきまといます、これを何も知らないパートナーに否定されてチャンスを逃してしまう可能性があるからです。
また、事業がうまく行かなくなって来た場合パートナーからのプレッシャーが強くなり、それに心を痛めたり喧嘩が頻発し離婚にまで発展することも考えられます。
もちろんパートナーとともに二人三脚で事業を成功させた例も私は見てきました。
ただ、大きく事業を崩したりする可能性があるのも事実です。
事業が順調に行っているのであれば少しづつ配偶者を業務から外したり、別の事業を任せるなどしてみてはいかがでしょうか。
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