昨今のニュースを見て、獣医師会があれほど政治に影響を与える力を持っているものかと驚いた方も多いかと思います。
日本医師会や歯科医師会、製薬業界も巨大資本をバックに大きな政治力を発揮しています。
一方介護業界が何かに政治力を使ってことを優位に進めたと言うような話はあまり聞かれません。
族議員を出す意味
少数派が政治家に平等を求めて訴えてれば世の中が変わる時代ではありません。
政治は人数であり、力です。力が強ければ好きなことができるのが民主主義といえます。
友人が研究職を勤めているゼミの教授が、厚生労働省の社会保障審議会に参加していたこと時代に聞いた話です。
その先生曰く、医師会や製薬業界のプレッシャーによって介護給付費は削り取られて結局残された予算を障害と介護で分け合うのだそうです。
やはり強い政治家、業界団体を持たなければ介護業界を守れません。
相手は超強力な財務省、医療業界なのです。
介護族議員は存在するのか
介護業界にそういった団体が存在し力を発揮している話しや介護族と呼ばれるような議員の話をあまり聞いたことがありません。
介護職の経験があってそれを売りにしている地方議員はちらほら散見されますが、国会議員となると介護現場から
今回衆議院議員の厚生労働委員の理事8名+委員12名(2017年8月1日時点)のプロフィールを調べてみました。
委員を最後まで調べなかったのはどう介護関係者はいないだろうと思ったからです。
介護に関わる経験のある方はいませんでした。
医療福祉まで広げると下記のように多少はいらっしゃいました。
医師4名
薬剤師1名
ケースワーカー1名
いずれにしろ介護業界からまるで力を持った議員がいないことになります。
介護事業者は選挙に向いている?
私は介護事業者は選挙に向いていると思っています。
・地域に根ざした事業
・高齢者を相手にする事業
日本人の投票率は年齢が上がると高くなるといいます。
もちろん要介護者になってしまうと選挙に行くのは大変ですので、多少は下がるかもしれませんが 選挙に対する関心は高いままです。
また、お子様やお孫様も選挙権を持っている年齢ですので、得票が見込まれます。
地方議会から始めましょう
下記は東京都墨田区の直近の地方議会選挙において、最下位で当選した方の投票数です。
区議会選挙では1,900票、と議会選挙であれば17,500票取れれば当選ということになります。
有権者数は約21万人です。
墨田区議会議員選挙(定位数32名/立候補42名):1,864
東京都議会選挙(定位数3名/立候補5名):17,404
介護事業所は200近くありますので、業界が協力して選挙にのぞめれば簡単に当選させることができるでしょう。
そのための横のつながりの構築が必要です。
介護業界を担う政治家になろう
私は本当に介護業界から政治を志す人間が増えてほしいと思っています。
介護業界をまとめ上げ、社会保障の根幹へと地位を上げてくれることを願っています。
ある政治家の方に聞いた話ですが、1票取るのに大体1,000円から2,000円かかるというのが選挙の常識になっているそうです。
まずはデイサービスを成功させながら人脈や選挙基盤を作り上げ、余裕ができた際には選挙に打って出るなんていかがでしょうか。