テレビを見ることを悪く言う人は大勢いますが、何故か本を読むことを悪く言う人は少ないように思います。
私はあまり本を読みませんし買いません。
世の中には意味のない本やくだらないことを本にする著者が多いからです。
私の母はダンススクールに通っているのですが、その教室にある著名な作家の方がいらっしゃいます。
本を読む機会が多い方なら誰もが知っているような方です。
自己啓発系から小説まで様々な本を書いていらっしゃってて、とても売れているのでしょう。
私も学生時代にその方の本を呼んだことがありました。
なんか上から目線で癇に障る物言いだなと思ったのを覚えています。
自己啓発本だったのですが、途中でやめて友だちにあげました。
母の話に戻りますが、その方とダンスを踊る機会があり何度か練習を行ったとき、色々と話を教えてくれたそうです。
「私はとにかく本を出してギネスブックに乗るのが夢なんです」
「書いてる内容なんてどこかの本で一度や二度は言ってることですよ。それを焼き直していかないと本なんて大量に出せませんよ」
う~ん、本音とはいえなんだか悲しい・・・
私はこの話を聞いてから本を買う時は、本当に吟味して吟味してそれでも良い内容であり、筆者の顔を思い浮かべてこの人にお金を寄付できるのか、と考えて嫌な気持ちにならなかった場合のみ購入するようにしています。
出版が簡単になっている昨今、本当にくだらない本を出し続けている人もいます。
過去の作品の焼き直しやネットに載っていることしか書いてないものも数多くあります。
本当に読書は有効ですか。
テレビやネットよりも有益な情報ばかりですか。
読書を礼賛している方々もまた出版に関わっている人ばかりです。
ただ、こんな僕が改めて見ると素晴らしい内容だなと思ったものがあります。
それは、中学高校の教科書です。
久々に読み返す機会があったのですが、あれほど濃密に必要な情報をまとめている本は他にないと思います。
それもそうでしょう。
少しずつしか変わらない要項を満たしつつ差別化を図るために毎年毎年努力して作られたものです。
一昔前の本は全てこのように多大な努力と精査の上で出版されて来たのです。
だからこそ、テレビばかり見てないで本を読みなさいとお母さんがたは言ってきたのです。
いま出版されている本を見てはっきりとそう言うことができるでしょうか。
言い過ぎました。
とても立派な作家さんもたくさんいますし、魂のこもった本もたくさんあります。
ただ、そういった本に出会うためにも本を買う時はしっかり手にとって、
買うに足りる本なのかしっかり精査した上で買ってく見てください。