真似をすることを悪だと思いますか?
よくマスコミを賑わすバクリ騒動などのイメージを持たれている方は
真似することは悪いことだし、訴えられる可能性も高いし、
とてもリスクがあることのように思っているのではないでしょうか。
確かに、歌手や芸術家など著作権に守られた活動をされている方は
ぱくりと指摘されないように細心の注意を払う必要があるでしょう。
しかし、ビジネスと言いますか、店舗運営に関してはパクリなしに成功している業者などはほぼいないでしょう。
例えば、街中に数ある飲食店も店構えや内装、メニュー、接客対応、どれをとってもどこかで見たことのあるようなものばかりです。
一から自分のアイデアで成功を勝ち得ることができるのは、ごくごく一部の天才たちのみが可能とする奇跡に近い所業です。
実際デイサービスでもやれることは出尽くしているでしょう。
お泊りやリハビリ特化型デイサービスも最初は目新しかったですが、今では一般的になってきています。
どんなお店を出したとしてもどこかしら似てきてしまうでしょうし、介護保険に縛られるデイサービスでオリジナルを追求するのは限度があります。
真似は悪いことではありません。
もちろんそのまま全てをパクってしまうのはいけません。
法律や道義的に超えてはいけないラインもあります。
要素要素の本質をつかみ、何がご利用者様に受け入れられているのかを意識した上でパクるのです。
本質をパクるのです。
すでにデイサーイビスを運営している方だと業態全体の真似をすることは難しくても、店舗の内装ですとか、営業方法やサービス内容(食事やレクリエーション)など細部は
真似ることもできるでしょう。
これであれば明日からでもできるので、ご利用者様がいっぱいいらっしゃるデイサービスを見学に行きましょう。
素直に、徹底的に、感謝を持って真似する
本質を真似ると言いましたが、これがなかなか難しいです。
真似てみてもなかなか同じような効果が得られないことがあります。
それは本質をつかむことができていないからです。
そういうときには徹底的に真似ることが有効です。
真似ているうちに本質に気づくことができる事があります。
私が初めてのデイサービスで管理者をしていた時の話です。
あるデイサービスが作ったチラシの評判が良く、
利用者が急激に増えたとの話を聞いたので、そのチラシを頂いてみました。
確かに写真は見やすかったですし、色鮮やかに作られていてとても好印象でした。
私もそのチラシに負けないようにより多くの写真を入れ、より多くの情報を入れて新しいチラシを作成しました。
そして、一通りケアマネに配ったのですが、これがあまり評判がよくなかったのです。
私は最初原因がわからなかったのですが、ある職員に指摘されました。
写真が小さくなってしまい、
更に字が小さくなってしまったので高齢者が見にくくなっていたのです。
すぐさま写真の数も同じにして文字数もほぼ同じにしてチラシを作り直しました。
これは高齢者に評判が良かったようです。
中途半端に真似したり、変な改変をしてしまった事による失敗でした。
そして、パンフレットを見るのはケアマネジャーだけでなく
高齢者もみるので高齢者目線で作成することが重要であるという
本質に気づくことができたのです。(大げさですが)